エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1204
2022.10.16 更新
文:撮影・藤田 忠
テストセッションの最後は、高負荷時の冷却性能や、静音性、消費電力といった実使用での気になる点を確認していこう。
「GAPC-I524B66512G」が搭載するIntel純正CPUクーラーの冷却性能を見ていこう。ストレステストには、「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」と、「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」を使用している。ストレステスト実行中の動作クロックや温度は「HWiNFO64 Pro」で記録し、CPU温度”CPU Package [°C]”、CPUクロック”Core 0 Clock [MHz]”、GPUコア温度”GPU Temperature [°C]”、GPUホットスポット温度”GPU Hot Spot Temperature [°C]”の値を抽出している。
CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」実行時は、CPU温度はテスト開始から2分程度で100℃に達し、動作クロックは3,990MHzから3,800MHz台に下がっている。とは言え、本来、Core i5-12400のIntel定格パワーリミット(PBP/PL1)は65Wになるが、「GAPC-I524B66512G」では80W台で推移していたので、Core i5-12400の性能をより引き出していると言えるだろう。もちろん、100℃に達するのが不安になる人も居ると思うが、サーマルスロットリングで熱暴走などは発生しないようになっている。
実際のゲームプレイを想定した「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」実行中のCPU温度は最大でも63℃で、だいたい50℃台後半で推移している。CPU負荷はゲームタイトルで異なるが、12スレッドすべてに高負荷がかかるゲームはないので大丈夫だ。
続いて、「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」実行中のGPUコア温度とファン回転数を見ていこう。ただ、「GAPC-I524B66512G」に搭載するグラフィックスカードは購入する人それぞれ。GPUクーラーの性能などは異なっているので、ここでの計測結果はあくまでも参考値として見てもらいたい。
GPUに高負荷をかけるだけあって、GPUコアの温度は80℃に迫る温度に達しており、GPUコア内の最大温度となるホットスポット温度は最大で92.6℃に達していた。
「GAPC-I524B66512G」のPCケースファンは標準でリアに排気ファンが1基のみと、正直エアフローが乏しい。コストは低く見積もって3,000円程度アップするが、フロントに吸気ファンとして120mmファンを2基、トップに排気で120mmファンを1基追加することで、エアフローは大幅に強化される。CPUとGPUクーラーの冷却性能アップに期待できる。
ストレステスト実行中の騒音値も確認していこう。測定は液晶ディスプレイ横への設置を想定して、PCケースフロントから50cm斜め前の位置と、机下に設置した際を想定してPCケースのフロントトップから上に60cmの位置で行っている。
PCケースファンは1基のみだが、ストレステスト実行時はCPU、GPUクーラーのファンは高回転になるため、机上想定時は40dBA台に達している。
アイドル時とストレステスト実行時の消費電力をチェックして、テストセッションを締めくくろう。OS起動後10分間何もせずに放置した状態をアイドル。ストレステストの「CINEBENCH R23: Minimum Test Duration:30 minutes」、「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」実行中の最大値をまとめている。消費電力は、ラトックのWi-Fi接続ワットチェッカー「RS- WFWATTCH1」で確認している。
CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」で162.3W、CPUとGPUに負荷がかかる「3DMark」実行時で189.2Wになっている。電源ユニットの容量は650Wなので、上位のグラフィックスカードを余裕で搭載できる消費電力になっている。
アプライド店頭限定ゲーミングPCの「GAPC-I524B66512G」に、NVIDIAローエンドGPUのGeForce RTX 3050搭載グラフィックスカードを搭載。そのパフォーマンスをチェックしてきたが、写真編集などに加え、話題、人気のゲームをフルHD解像度で快適に楽しめる性能を発揮した。
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LEDイルミネーション機能や、2.5ギガビットLANとWi-Fi6Eといった最新規格を搭載しているうえ、信頼のGIGABYTE製でコーディネイトされている「GAPC-I524B66512G」は、ゲーミングPCの購入を考えている人の有力候補になるだろう。店頭の状況次第ながら、グラフィックスカードやファンをカスタマイズしたPCを即日入手できるのも大きな魅力だ。
協力:アプライド株式会社