エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1206
2022.10.18 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
カード厚は2スロット、カードの長さも280mmということで、実際にマザーボードに搭載してもそれほど圧迫感はない |
画像による検証が一段落したところで、ここからは「GeForce RTX 4090 SUPRIM LIQUID X 24G」を実際にPCに組み込み、気になるパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCには、Core i9-12900KとIntel Z690チップセットマザーボードをベースにしたPCを用意し、比較対象として「GeForce RTX 4090 Founders Edition」でもテストを実施している。なお今回のグラフィックスカードはウルトラハイエンドモデルということを考慮し、いつもよりレイトレーシングやGPU負荷の大きいゲームタイトルを増やしている。
「GeForce RTX 4090 SUPRIM LIQUID X 24G」のブーストクロックは2,625MHzだが、高負荷時には最高2,775MHzまで上昇した |
まずはレイトレーシングテストの定番である「3DMark Port Royal」のスコアから確認していこう。
もともと非常に重いテストだが、「GeForce RTX 4090 SUPRIM LIQUID X 24G」では総合スコアは25,000超え。フレームレートも120fpsまであと一歩に迫り、最上位のGeForce RTX 3090 Tiでようやく60fpsを超えるGeForce RTX 30シリーズとはまさに一線を画す性能を発揮する。またGeForce RTX 4090 Founders Editionとの比較ではその差は約1%とわずかだが、確実にスコアは向上している。
続いて、シーン全体のレンダリングにレイトレーシングを使用するより高負荷なベンチマークである「DirectX Raytracing feature test」の結果を確認しておこう。
「Port Royal」と同様、WQHD解像度でのテストになるが130fpsを大きく超えるフレームレートを記録した。ここまで性能が高ければ4K解像度でのレイトレーシング環境も十分実用的になるはずだ。またGeForce RTX 4090 Founders Editionとの比較では、やはり「GeForce RTX 4090 SUPRIM LIQUID X 24G」のほうが約1%だが上回っている。
続いて、超解像技術DLSSの性能を計測する「NVIDIA DLSS feature test」のスコアを確認していこう。設定は「DLSS version」を「DLSS 2」にして、その他はすべて初期設定のままテストを実行している。
超解像技術であるDLSSを有効化するとネイティブ環境からフレームレートは約2倍に向上する。ゲーム側での対応も必要になるが、WQHD解像度や4K解像度の高リフレッシュレート液晶ディスプレイで、フレームレートが不足する場合にはDLSSは有効な手段になるだろう。またGeForce RTX 4090 Founders Editionとの性能差はここまでのレイトレーシングテストとほぼ同様の傾向だった。