エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1211
2022.10.28 更新
文:藤田 忠/撮影:編集部・松枝 清顕
PCの使い勝手に影響するバックパネルの各種インターフェイスを確認していこう。ネットワークは、Intel i225Vによる有線2.5ギガビットLANを搭載する。なお、バックパネルにアンテナ端子はあるが、ワイヤレスLANは非搭載になっている。
USBポートはUSB3.2 Gen 2に対応するType-Aを9ポート。最大20Gbps転送の高速インターフェイスとなるUSB 3.2 Gen2x2 Type-Cを1ポート搭載している。汎用性の高いUSB Type-Aは9ポートなので、ウェブカメラやマイクに加え、カスタムキーデバイスや、複数のリングLEDなど、多くのUSBポートを使う動画配信にも、十分対応できるだろう。さらに映像出力端子にDisplayPort、HDMIを備える他、CPUやメモリ不要でBIOSをアップデートできる「SMART BIOS UPDATE」ボタンを搭載している。
バックパネルを埋めるインターフェイス群。デュアルチップセット設計の恩恵で、USBポートは充実している |
空冷CPUクーラーや、オールインワン水冷ユニット、多数のRGB LEDファンの搭載など、自由度の広いPC自作。そんなマシンを構築するうえで、大事なのがファンコネクタの配置やRGBピンヘッダの配置になる。
ファンコネクタの配置 |
まず、メモリスロット上部の定番位置から見ていくと、青枠の左側が水冷ポンプや2基目CPUクーラーファンなど向けの「CPU_OPT」、右側がCPUクーラーメイン向けとなる「CPU_FAN1」になる。緑枠はケースファンで、ここには「SYS_FAN1」が実装されている。続いてATX電源コネクタの側が「SYS_FAN4」、マザーボードボトムは右側から「SYS_FAN2」「SYS_FAN3」となっている。ハイエンドマザーボードとしては、多くはないので、分岐や延長ケーブルを必要に応じて用意したい。
メモリスロット上部に配置されている3つのファンコネクタ。「CPU_OPT」はグレーになっている | フロント用USB 3.2 Gen2×2 Type-C端子の隣に「SYS_FAN4」がある |
拡張スロットの下に、「SYS_FAN2」「SYS_FAN3」を備える |
ARGB・RGBピンヘッダの配置 |
RGBピンヘッダは、メモリスロット付近の1箇所に配置されており、オレンジ枠が12V/4pinの「12V_LED」で、赤枠がアドレサブルRGBに対応する5V/3pinの「5V_LED2」と「5V_LED1」になる。
メモリスロット付近に、3つのRGB LEDピンヘッダを実装する |
接続したRGB LEDは、BIOS「Vivid Led DJ」や、ユーティリティ「VALKYRIE AURORA」「Vivid Led DJ」から制御できる |
フォトセッションのラストはマザーボード上に実装されている、各種コネクタやチップなどをまとめてチェックしていこう。
メモリスロットの横には、パワー(P)とリセット(R)スイッチを装備 | 基板右下部。PCケースフロントスイッチピン |
フロントスイッチのピンの横には、POSTコードを表示するLEDを装備 | 基板右下部には、CMOSクリアスイッチや、液体窒素を使った極冷用スイッチの「LN2 Mode Switch」を装備する |
メイン電源コネクタのATX24pin | CPU補助電源コネクタは8pin×2 |
電源回路のヒートシンクやI/Oカバーを取り外した状態。USBポートの信号品質を高めるUSBリドライバや、電源回路のPWMコントローラなどを確認できる | 「X670E VALKYRIE」は、デュアルBIOSを搭載。PCI Express 5.0対応拡張スロット側に切り替えスイッチが備わっていた |
オーディオ回路の近くには、Intelの有線2.5ギガビットLANのチップを実装 | PCI Express 5.0(x4) M.2スロット部には、PCI Express 5.0対応リピータICのPhison「PS7101」を確認できた |
ITE製I/Oコントローラ「IT8625E」 | BIOS ROMチップは、Winbond「25Q256JWEQ」を2個実装する |