エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1212
2022.10.30 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
早速パッケージから本体を取り出し、Z10 PLUSの外観スタイルからチェックをはじめよう。ボディカラーはブラックの1色のみ。Z10シリーズは無難なところからのスタートだが、売れ行きによっては根強い人気のホワイトモデルなど、カラーバリエーションが追加されるかもしれない。
真正面から眺めると、ほぼ全面にわたる通気孔仕様のフロントパネル奥には、3基の冷却ファンが確認できる。Z10 PLUSはフロントパネルに標準で140mmファン3基を備え、大量の外気を筐体内部に取り込む設計。当然余分な埃やゴミを吸い込まないよう、全面をカバーするダストフィルターも装備。メンテナンス性を考慮し、正面左手から簡単に取り外しができるようになっていた。
通気孔仕様とあって装飾的な部分はなく、ロゴマークすらない。密閉型ならフラットデザインと呼ぶであろう、シンプルな外観はユーザーを選ばず、多くの自作派に受け入れやすいだろう。
正面左手に引き出せるスライド着脱式ダストフィルター。ABS樹脂製で付着したゴミや埃を定期的にメンテナンスできる |
プラスチック製フロントパネルは着脱が可能。スチール製シャーシには左右各4本のファスナーで固定されており、下部を握り、力任せと言うよりも比較的容易に引き剥がす事ができる。着脱式ダストフィルター同様、組み込みやメンテナンス時におけるユーザー負担を軽減する良い点として挙げておきたい。
スライド着脱式ダストフィルターは、フロントパネルユニットに組み込まれている事が分かる |
通常ならフロントパネルユニットに固定されているところ、ダストフィルター前面のメッシュパネルも取り外しができる。手順は下部4本のネジを外し、メッシュパネルを固定している下部の溝付き台座から引き出す格好。目的はやはり日常の掃除だろうが、ここまでできるPCケースは珍しい |
トップパネル右側の前方寄り縦列には、各種スイッチおよびアクセスポートが搭載されている。手前から順に見ていくと、正方形のボタンがPowerスイッチ、隣のひとまわり小さな正方形はResetスイッチ。次にHDD/Power LEDが埋め込まれ、ヘッドホン、マイクの独立した各端子、次にUSB 3.0ポートが2つ、Type-Cポートが1つ、最後にLED切り替えスイッチが装備されている。
なかなか多彩な装備のうち、ResetスイッチとLED切り替えスイッチが排他仕様のPCケースが多い中、独立した2つのスイッチを装備している点は珍しい。
右サイドパネルを外し、各種ポート類の付け根をチェック。装備の割にはケーブル類が思いの外煩雑には見えない。そこそこ丁寧に作られている印象 |