「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」で基本性能をチェック
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。パフォーマンスチェックは、ゲームモード 2.0はオフの状態で行っている。
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【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク】
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【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark】
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AS SSD Benchmarkの総合ベンチマークは、シーケンシャル読み込み6,353MB/s、書き込み5,991MB/s、ランダム読み込み2,819MB/s、書き込み4,599MB/sを記録し、総合スコアは10,804ポイントとなった。シーケンシャルリードは公称値を大きく下回っているほか、ランダムもリードがいまひとつ伸びていない。計測方法で値は変わってくるため、ここで判断するには早計だが、正直もう少し伸びて欲しかった。圧縮率の影響を確認する「Compression-Benchmark」は、書き込み時に落ち込むことはあるが、圧縮率の影響は感じられない結果になっている。
「CrystalDiskMark 8.0.4」で圧縮率の影響をチェック
「CrystalDiskMark 8.0.4」でも圧縮率の影響を確認した。データサイズはデフォルトの1GiBに固定し、圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を実行している。なお、ピーク性能を確認するため、CrystalDiskMarkの「設定」で「NVMe SSD」を選択している。
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【デフォルト (ランダム)】
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【All 0×00 (0Fill)】
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「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」の「Compression-Benchmark」と同じく、圧縮率の影響はほとんど見られなかった。「WD_BLACK SN850X」シリーズは圧縮率の影響はないと判断して良いだろう。また、NVMe SSDモードでのピーク性能はしっかりと公称値になっているのもポイントだ。続いて「CrystalDiskMark 8.0.4」を使って確認していく、異なるデータサイズでのパフォーマンスチェックでは、「デフォルト (ランダム)」のみで計測を行っていこう。
「CrystalDiskMark 8.0.4」でデータサイズの違いをチェック
ここでは「CrystalDiskMark 8.0.4」を使って、データサイズによる性能の違いを確認していこう。ベンチマークはデータサイズ16MiB、64MiB、256MiB、1GiB、4GiB、16GiB、64GiBの7種類を、「デフォルト (ランダム)」、「NVMe SSD」で実行している。デフォルトのMB/s表示に加え、IOPS表示も残している。
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【16MiB(MB/s)】
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【16MiB(IOPS)】
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【64MiB(MB/s)】
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【64MiB(IOPS)】
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【256MiB(MB/s)】
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【256MiB(IOPS)】
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【1GiB(MB/s)】
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【1GiB(IOPS)】
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【4GiB(MB/s)】
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【4GiB(IOPS)】
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【16GiB(MB/s)】
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【16GiB(IOPS)】
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【64GiB(MB/s)】
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【64GiB(IOPS)】
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シーケンシャルアクセスは、各種サイズを通して読み込み7,300MB/s台、書き込み6,600MB/s台と、公称値を上回るパフォーマンスを発揮している。ランダムアクセス「RND4K Q32T16」も、読み込みが最高1,221,865 IOPS、書き込みが最高1,240,640 IOPSという圧巻の数値を出している。「WD_BLACK SN850X」シリーズは、PCIe 4.0 NVMe M.2 SSD最速の一角となるパフォーマンスを備えていると言って問題ないだろう。