エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1219
2022.11.15 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
人気アクションゲーム「Marvel’s Guardians of the Galaxy」のゲーム内ベンチマークのスコアも確認しておこう。グラフィックプリセットは“ウルトラ”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で、こちらも「レイトレーシング反射」を“ウルトラ”、「レイトレースによる透明な面での反射」を“オン”に設定した状態で計測を行っている。
「Wolfenstein: Youngblood」に比べるとだいぶ処理が重くなっているものの、GeForce RTX 4080なら4K解像度でも70fpsを超え、やはり超解像技術を有効にする必要はない。またGeForce RTX 3080 Tiとの差はフルHD解像度で約23%、それ以外はいずれも約31%で、GeForce RTX 4080へのアップグレードで確実にその差を体験することができるだろう。
続いてレイトレーシングに対応するレースゲーム「F1 22」のベンチマーク結果を確認していこう。ベンチマークの解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィック品質は「超高」を、ゲーム内ベンチマークテストのコースは“バーレーン”を選択した。なお4K解像度では、DLSSを有効(GeForce RTX 40シリーズはDLSS 3の設定/GeForce RTX 3080 TiはDLSS 2の設定)にした状態でも計測を実施している。
GeForce RTX 3080 Tiとの比較ではフルHD解像度で約16%、WQHD解像度で約24%、4K解像度では約31%で、解像度が高くになるにつれて差が大きくなる順当な結果。またDLSSを有効にした場合は、GeForce RTX 4080ではDLSS 3に対応するためその差が約43%に広がっている。現時点ではDLSS 3に対応しているゲームはまだそれほど多くないが、今後数が増えてくればGeForce RTX 40シリーズを選択する大きなメリットになるだろう。
オープンワールド型アクションゲーム「Watch Dogs Legion」のベンチマークスコアも確認していこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィック品質を「最高」、レイトレの反射効果を「最大」にした状態で計測を実施した。
ここまでのベンチマークでは一度も60fpsを下回ることがなかったGeForce RTX 4080だが、「Watch Dogs Legion」の4K解像度では46fpsに留まり、そのままでのゲームプレイにはやや不安が残る。ただし、DLSSを有効にすることで78fpsまでフレームレートを引き上げることができ、実際のテスト中の画面も滑らかに再現されていた。一方、GeForce RTX 3080 TiではDLSSを有効にしても平均フレームレートは57fps、最低フレームレートは10fps台まで下がるシーンもあり、GeForce RTX 4080とは明確な違いが出ていた。
レイトレーシングゲームのラストは「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマークの結果を確認していこう。解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、クイックプリセット「レイトレーシング:ウルトラ」をベースにDLSSを無効化した状態で計測を実施。なお4K解像度ではDLSSを“パフォーマンス”に設定した状態でも測定を行った。
レイトレーシング対応のゲームの中でも非常に重いことで知られている「Cyberpunk 2077」だが、GeForce RTX 3080 Tiとの比較ではいずれも約40%と大きな差がつき、負荷の高い環境では強さを見せている。またWQHD解像度までなら60fpsをクリアしており、DLSSを有効化する必要はないだろう。ちなみに4K解像度ではフレームレートは30fpsに留まるが、DLSSを有効にすることで84fpsまで上昇している。さらに「Cyberpunk 2077」はDLSS 3へのサポートも謳われていることから、今後さらなるパフォーマンス向上も期待できる。