エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1219
2022.11.15 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ゲーム系ベンチマークが一段落したところで、クリエイター系ベンチマークのスコアもチェックしておこう。まずは「V-Ray 5 Benchmark」の「V-Ray GPU CUDA」「V-Ray GPU RTX」のスコアからだ。
いずれのテストでもGeForce RTX 3080 Tiから約45%もスコアが上昇しており、「Ada Lovelace」アーキテクチャはクリエイター系のアプリケーションでも力を発揮する。またGeForce RTX 4090との差はいずれも約30%で、ゲーム系のベンチマークと同様、CUDAコア数に比べると性能差は小さくなっている。
続いて「Blender 3.3.0」の結果も確認していこう。レンダリングにはGPUを使用し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を選択している。
さすがにGeForce RTX 4090には敵わないものの、GeForce RTX 3080 Tiとの比較では、最も差が小さい「junkshop」でも約30%、「monster」や「classroom」では60%近く処理性能が向上しており、GeForce RTX 4080のレンダリング性能は優秀だ。ビデオメモリも16GBに増加しており、よほど大規模なデータを処理するのでなければメモリが不足することもないだろう。
OTOY社のレンダリングエンジンOctaneRenderのパフォーマンスをテストする「OctaneBench 2020.1.5」のスコアもチェックしておこう。
やはりGeForce RTX 3080 Tiからは40%以上スコアが上昇しており、クリエイター系のアプリケーションでも「Ada Lovelace」は優秀なパフォーマンスを発揮する。現在、レンダリングにGeForce RTX 30シリーズを使用しているなら、GeForce RTX 4080にアップグレードすることで、処理時間を大幅に短縮することができるだろう。