エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1220
2022.11.19 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
メモリスロットは最大6,666MHzに対応するDDR5×4を搭載し、最大128GBを実装できる。メモリプロファイルはAMD独自のAMD EXPO Technologyに加えて、Intel XMPにも対応。使用できるメモリの選択肢が多い点はメリットと言える。
また、メモリスロット自体は安定した信号伝送を可能にする表面実装技術で実装。配線もグランド層でシールドされ外部のノイズ干渉から保護することで、高クロック動作を可能にしている。
表面実装技術が採用されたメモリスロット。片側ラッチ仕様のスロットは、CPUソケット側からDDR5_A1/DDR5_A2/DDR5_B1/DDR5_B2の順に並んでおり、2枚搭載時はDDR5_A2とDDR5_B2を使用する |
「UEFI BIOS」には、2,000MHzから12,000MHzまでの設定が用意されていた |
続いてストレージの構成をチェックしていこう。M.2スロットは拡張スロットの間に配置されており、PCI Express 5.0(x4)対応とPCI Express 4.0(x4)対応の2スロットを搭載。CPUソケット側がPCI Express 5.0に対応、2スロットすべてを覆う幅広の専用ヒートシンク「M.2 Thermal Guard」で放熱を行う仕様になっている。
また、独自のロック機構「M.2 EZ-Latch」を備える点も特徴で、ネジを使用することなくSSDを固定できる。うっかりネジを紛失してしまう心配は無用、ぜひ標準化してほしい便利機構だ。
なお、SATA3.0はチップセット経由の4ポートを搭載。NVMe SSDとSATA SSDともにRAID 0/1/10のRAID構築をサポートしている。
M.2スロットには、専用ヒートシンク「M.2 Thermal Guard」を標準装備。2スロット分をまとめて冷却できる構造になっている |
CPUソケット側がPCI Express 5.0対応の「M2A_CPU」で、その下側がPCI Express 4.0対応の「M2B_CPU」。「M2A_CPU」の方はM.2 25110フォームファクタをサポートしている | ネジ不要でSSDを固定できる「M.2 EZ-Latch」を両方のスロットに備える |
専用ヒートシンクの「M.2 Thermal Guard」。2スロット分をカバーするため、かなり幅広な形状になっている |
SATA3.0(6Gbps)ポートは合計4基。昨今はHDDもかなり大容量化しており、4ポートで十分に必要な数をまかなえるはずだ |
MicroATXモデルとあって拡張スロットの数は少なく、PCI Express 4.0(x16)×1とPCI Express 4.0(x4/x16形状)×1の2スロットを搭載。グラフィックス用のPCI Express 4.0(x16)スロットには、重量級カードからスロット破断を防ぐメタルシールドの「Ultra Durable Armor」を備えている。
そして先端には、幅広レバーの「PCIe EZ-Latch」を装備。大型グラフィックスカードの脱着には誰しも苦労したことがあるはずだが、レバーがカードに覆われてしまうことがないため、見た目以上に便利に感じた。SSD用の「M.2 EZ-Latch」しかり、組み込む際の使い勝手がよく考えられた機構だ。
拡張スロットはいずれもPCI Express 4.0対応。上部がグラフィックス用を想定したPCI Express 4.0(x16)スロットになっている |
グラフィックス用スロットは、メタルシールドの「Ultra Durable Armor」で破断から保護されている |
グラフィックス用スロットの先端にあるレバーは、大型カードも難なく脱着可能な「PCIe EZ-Latch」を備えている |