エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1220
2022.11.19 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては、組み込みの際に必要となるファンコネクタやLEDピンヘッダについて、基板上のレイアウトを確認しておこう。
ファンコネクタの配置(CPUファン:オレンジ/ケースファン:赤) |
まずファンコネクタから見ていくと、CPUソケットのすぐ近くにCPUクーラーのファン用コネクタ「CPU_FAN」、水冷ポンプにも対応する「CPU_OPT」が並んでいる。右側中央部には、やはり水冷ポンプに対応する「SYS_FAN4_PUMP」を実装、こちらはフロント側にマウントした水冷ユニットの接続を想定しているようだ。
そしてケースファン用としては、下側のリア寄りに「SYS_FAN1」、フロント寄りに「SYS_FAN2」と「SYS_FAN3」を備えている。なお、これらのコネクタに接続されたファンは、独自のファンコントロール機能「Smart Fan 6」でモニタリング・制御が可能だ。
CPUクーラーのファンコネクタを接続するグレーの「CPU_FAN」と、ポンプ対応の「CPU_OPT」 | こちらも水冷ポンプに対応したファンコネクタの「SYS_FAN4_PUMP」 |
拡張スロットのすぐ近くに実装されている「SYS_FAN1」 | チップセットヒートシンクの直下に搭載された「SYS_FAN2」と「SYS_FAN3」 |
ARGB LED/RGB LEDピンヘッダ配置(ARGB:青/RGB:緑) |
続いてRGB LEDのピンヘッダ配置を見ていこう。こちらは大きく分かれて2ヶ所に実装されており、ボード右上には3つのピンヘッダが集まっている。主にCPUクーラーのRGB LEDに使われることを想定した「CPU_LED」とすぐ隣の「LED_C2」は、12V/4pinのRGB LEDピンヘッダ。もう一つの「D_LED2」は、ARGB LEDに対応した5V/3pin仕様になっている。
そして下部中央付近には、12V/4pinの「LED_C1」と5V/3pinの「D_LED1」を搭載。それぞれPCケースや水冷ユニット、ARGBファンなど、各パーツの配置に合わせて最適なレイアウトで接続しよう。
マザーボード右上には、RGB LEDピンヘッダの「CPU_LED」と「LED_C2」、さらにARGB対応の「D_LED2」が実装されている | 拡張スロットの直下に実装されているRGB LEDピンヘッダの「LED_C1」とARGB対応の「D_LED1」 |
最後は画像セッションの締めくくりとして、基板上の各種コネクタやチップ関連をまとめてチェックしていこう。
大型ヒートシンクを取り外すと、ネットワークやUSB、電源回路などの各種コントローラが確認できる |
電源回路に実装されているPWMコントローラのInfineon Technologies「XDPE192C3B」 | 2.5ギガビットLAN用のネットワークコントローラRealtek「RTL8125BG」 |
USB 3.0ハブコントローラRealtek「RTS5411T」 | USB 2.0ハブコントローラGenesys Logic「GL850G」 |
Winbond製のBIOSチップと「Q-Flash Plus」用チップITE「IT5701E」 | ファンコネクタの近くには制御チップのNUVOTON「3947S」が実装されている |
HDMIレベルシフターParade Technologies「PS8209A」 | USB 3.2 Gen 2ハブコントローラRealtek「RTS5463B」 |
メイン電源コネクタのATX24pin | CPU補助電源コネクタは8pin×1を備える |
リセットボタンとリセット用ジャンパー。すぐ隣には、起動エラーの原因を判別できるLEDが実装されている |