エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1221
2022.11.21 更新
文:編集部/撮影:pepe
メーカーによる完成品のゲーミングPCとくれば、ほとんどが余裕たっぷりのミドルタワーPCケースを採用した製品で占められている。その中にあってMSIの「Trident X」シリーズは、いわく「高性能・冷却性・コンパクト」がキーワード。わずか約10リットルサイズのスリムな筐体を採用した、デスク上にも圧迫感なく置けるデザインだ。
最新作の「Trident X 12VTD-051JP」は、その中に第12世代の12コア/20スレッドCPUであるCore i7-12700KとフルスペックのGeForce RTX 3070 LHRを搭載。ミドルハイクラスに位置付けられる充実した構成で、WQHD解像度による高フレームレートゲーミングが楽しめるポテンシャルを備えている。
MSI「Trident X 12VTD-051JP」 実勢売価税込288,800円前後(2022年11月現在) 製品情報(MSI) |
スリムかつコンパクトな筐体にこれらのパーツを組み込めるのは、しっかりと計算された冷却システム「Silent Storm Cooling 3」の恩恵だ。主要な熱源であるCPU・グラフィックスカード・電源ユニットを異なるブロックに配置することで、最高の効率で放熱が可能な設計になっている。
ちなみにシステムはIntel Z690ベースで、メモリはDDR5-4800 32GB(16GB)を実装。ストレージは1TB NVMe SSDと1TB HDD(2.5インチ)によるデュアルストレージ構成が採用されている。NVMe SSD側にゲームプログラムをインストールすれば、ゲーム起動やローディングの短縮が狙えるだろう。搭載OSはWindows 11 Proだ。
そのほか、ネットワークはIntelチップによる2.5ギガビット有線LANとWi-Fi 6+Bluetooth 5.2に対応。電源ユニットは余裕のある80PLUS GOLD認証の850Wモデルが組み込まれている。フロントパネルや“小窓”から覗く内蔵パーツは、ARGBライティングの「Mystic Light」に対応。製品には換装可能な強化ガラス仕様のサイドパネルも付属するなど、ゲーミングマシンとしての雰囲気も満点だ。