エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1221
2022.11.21 更新
文:編集部/撮影:pepe
まずは定番の3Dレンダリングベンチマーク「CINEBENCH」シリーズを使い、CPUの性能を確認していこう。
テスト時間が短く瞬間的な最大性能を計測できる「CINEBENCH R15」はシングルコアテストが276cb、マルチコアテストが3,210cb。データベースのスコアと比較しても遜色なく、スリムモデルながらCPUの性能をしっかりと発揮することができている。
続いて「CINEBENCH R20」の結果を確認すると、シングルコアテストは738ptsでやはりデータベースとほぼ同等のスコア。一方、マルチコアテストでは約7%低くなった。ただし、データベースのスコアは360mmラジエーターのオールインワン型水冷ユニットを使用した場合の結果で、ロープロファイルCPUクーラーとの差があるのは当然の結果。本体サイズとのトレードオフと考えれば十分許容範囲内と言えるだろう。
最後に「CINEBENCH R23」の結果を確認すると、スコアの傾向は「CINEBENCH R20」とほぼ同じ。シングルコアテストでは冷却性能に余裕があるため性能をフルに発揮できるが、マルチコアテストでは360mmラジエーターのオールインワン型水冷ユニットを採用した場合に比べるとスコアが低めだった。
ここからは定番3Dベンチマーク「3DMark」の結果を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」からだ。なおプリセットは解像度が2,560×1,440ドット(WQHD)の「Time Spy」と、3,840×2,160ドット(4K)の「Time Spy Extreme」を選択している。
Graphics scoreは「Time Spy」が13,150、「Time Spy Extreme」が6,520で、GeForce RTX 3070の性能を十分に引き出すことができている。またGraphics test 1のフレームレートを確認すると、それぞれ86.78fpsと41.88fpsで、重量級のゲームでもWQHD解像度までなら超解像技術は不要。さらに4K解像度でも超解像技術を組み合わせればマルチプレイでも多くのゲームが快適に動作するだろう。
APIにDirectX 11を使用する「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。プリセットは解像度が1,920×1,080ドット(フルHD)の「Fire Strike」、2,560×1,440ドットの「Fire Strike Extreme」、3,840×2,160ドットの「Fire Strike Ultra」の3種類を選択している。
Graphics scoreは「Fire Strike」が34,336、「Fire Strike Extreme」が16,640、「Fire Strike Ultra」が8,391で、やはりGeForce RTX 3070の性能を引き出すことができている。フレームレートもより処理の重いGraphics test 2で、Fire Strikeが138.35fps、Fire Strike Extremeが63.95fpsをマークし、WQHD解像度まではマルチプレイの目安になる60fpsをクリア。なお「Fire Strike Ultra」では31.49fpsまで低下するため、Direct X11の重量級ゲームを4K解像度でやる場合は、超解像技術の組み合わせを検討したほうがいいだろう。