エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1223
2022.12.02 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
メモリスロットはデュアルチャネル対応のDDR4×4本で、最大128GBまで増設可能。またデータ信号のノイズを防ぐ「Memory Boost」技術を採用することで、最高5,333MHzまでの高クロックメモリへの対応が謳われている。もちろんIntel XMP 2.0もサポートするため、オーバークロックメモリもプロファイルを読み込むだけで最適な設定で使用することができる。
取り外しが楽な両側ラッチのDDR4メモリスロット。容量は最大128GBまで対応する |
メモリスロットはCPUソケット側からDIMMA1/A2/B1/B2の並び。なお2本のメモリでデュアルチャネル動作させる場合はシルク印刷にある通り、DIMMA2/B2を使用する |
「Click BIOS 5」にはDDR4-800~DDR4-10133までのメモリクロック設定が用意されていた |
計4基のM.2スロットには、スロットの番号が振られた専用ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」を標準装備 |
ストレージインターフェイスはSATA 3.0×7、PCI Express 4.0(x4)接続のM.2スロット×4で、残念ながらPCI Express 5.0(x4)接続のM.2スロットは省略されているものの、ミドルレンジクラスの製品としては非常に充実している。またすべてのM.2スロットはツールレスでSSDを取り付けられる「EZ M.2 CLIP」と、専用ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」が搭載されている。
上段のM2_1はCPU接続、中段のM2はチップセット接続で、いずれもPCI Express 4.0(x4)に対応 |
下段左のM2_3はチップセット接続でPCI Express 4.0(x4)とSATAに対応 | 下段右のM2_4はチップセット接続でPCI Express 4.0(x4)のみ対応 |
下段の「M.2 Shield Frozr」は2スロットをまとめて冷却するタイプ。またネジは紛失する心配がない脱落防止仕様 |
SATA 3.0は、水平ポート×6、垂直ポート×1の計7ポート搭載 |
拡張スロットはCPU接続のPCI Express 5.0(x16)スロット「Lightning Gen 5 PCIeスロット」の他、チップセット接続のPCI Express 4.0(x4/x16形状)×1、PCI Express 3.0(x1)×1の計3本を搭載する。ちなみに「Lightning Gen 5 PCIeスロット」は、データ転送の安定性を確保するため表面実装方式「SMTプロセス」で基板に実装。また周囲を金属プレート補強した「PCI-E STEEL ARMOR」にすることで、大型化が進むハイエンドグラフィックスカードによる破損を防ぐよう設計されている。
拡張スロットは3本とやや控えめだが、オンボードインターフェイスが充実しているため困ることはないだろう |
「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4」に実装されているオーディオ回路は、32bit/384kHzに対応するRealtek 「ALC4080」をベースにした「Audio Boost 5」だ。デジタルノイズの干渉を抑えるため、メイン基板からは独立した設計で、左右のPCBレイヤーも分離されている。またコンデンサは「日本ケミコン製オーディオグレードコンデンサ」で、不快なポップノイズを低減する「De-pop Protection」機能も備える。
基板左下に位置するオーディオ回路。フロントオーディオ用のピンヘッダもメイン基板からは独立した位置に実装されている |
Realtek「ALC4080」を囲むように、「日本ケミコン製オーディオグレードコンデンサ」を実装 |
裏面を確認するとオーディオコントローラ以外は完全にメイン基板から分離されているのが確認できる |