エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1223
2022.12.02 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
リアインターフェイスは帯域幅20GbpsのUSB 3.2 Gen 2×2 Type-C×1を始め、USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 2 Type-A×4、USB 3.2 Gen 1 Type-A×4、オーディオジャック×5、S/PDIF×1、DisplayPort×1、HDMI×1を搭載。さらにネットワークはIntelチップによる2.5ギガビットLANとWi-Fi 6E+Bluetooth 5.3を備えるなど、高速なインターフェイスが充実している。
また電源ユニットとUSBメモリだけでBIOSをアップデートできる「Flash BIOS Button」や、BIOSの設定をクリアできる「Clear CMOS Button」、リアインターフェイスと一体化したI/Oシールド「Pre-installed IO shield」など、扱いやすさにこだわった機能もしっかりと網羅されていた。
10ポートのUSBや高速なネットワーク機能など充実したリアインターフェイス。ディスプレイ出力も2系統用意され、内蔵グラフィックによるデュアルディスプレイも可能だ |
ワイヤレスモジュールには、Wi-Fi 6Eに対応するIntel AX210NGWを搭載 |
有線LANはIntel I226-Vによる2.5ギガビットLANで、最高転送速度は2,500Mbps | 無線LANの最高転送速度も2,402Mbpsと高速だ |
「MSI Center」の「LAN Manager」を使えばアプリケーションやゲームごとにネットワーク帯域を調整できる |
USB 3.2 Gen 2×2 Type-C対応デバイスなら2,000MB/sクラスの高速データ転送が可能 | USB 3.2 Gen 2 Type-Cでも転送速度はSATA 3.0を大きく上回る |
続いて、PCを組み立てる際の使い勝手に影響するファンコネクタやLEDコネクタの位置をチェックしていこう。
計8基の4pinファンコネクタを搭載。なお出力はCPUクーラー向けの「CPU_FAN1」が2A/24W、ポンプユニット用の「PUMP_FAN1」が3A/36W、ケースファン向け「SYS_FAN」が1A/12W |
ファンの回転数は「MSI Center」の「User Scenario」で設定可能 |
CPUクーラー用「CPU_FAN1」とウォーターポンプ用「PUMP_FAN1」の4pinコネクタは基板上段右に実装。またその横にはアドレサブルRGB LED用の5V/3pinコネクタ「JARGB_V2_2」「JARGB_V2_3」が用意されている |
ケースファン用コネクタ「SYS_FAN」は計6基と豊富に用意され、ファンコネクタが不足することはないだろう |
ファンコネクタはCPUクーラー用の「CPU_FAN1」、ウォーターポンプ用の「PUMP_FAN1」、ケースファン用の「SYS_FAN1」~「SYS_FAN6」の計8基と豊富に用意されている。また「SYS_FAN」は上段右、中央左、下段中央、下段右とバランス良く配置されており、最小限の配線で各ファンを接続することができる。
LEDコネクタは前述の基板上段右に加えて、下段左に5V/3pinの「JARGB_V2_1」と12V/4pinの「JRGB1」を備える |
「MSI Center」に「Mystic Light」を導入すれば、ピンヘッダに接続したデバイスだけでなく、グラフィックスカードや対応メモリなどもまとめて制御できる |
そして、基板上のLEDは敢えて省略されている「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4」だが、LED用のコネクタはアドレサブルRGBに対応する5V/3pinピンヘッダ「JARGB_V2」が3基、RGBに対応する12V/4pinピンヘッダ「JRGB1」が1基用意されている。さらに「MSI Center」から「Mystic Light」をダウンロードすれば、対応デバイスのイルミネーションをまとめて制御することができる。
画像セッションのラストは基板上に実装されている、各種コネクタやチップ類をまとめてチェックしていこう。
メインの電源コネクタはATX 24pin | フロント用のUSB 3.2 Gen 2 Type-CコネクタとUSB3.2 Gen 1コネクタ |
基板下側のUSB 2.0ピンヘッダはGENESYS LOGICのハブコントローラ「GL850G」に接続 | MXIC製BIOS ROM「MX25U25673GZ4I40」 |
2.5ギガビットLANコントローラIntel「I226-LM」 | USB 3.1ハブコントローラGENESYS LOGIC「GL3523」 |
SATA 3.0コントローラASMedia「ASM1061」も搭載 | I/OコントローラNuvoton「NCT6687D-M」 |
システムの異常を確認できるLEDインジケータ「EZ Debug LED」 |
基板裏面を確認するとPCI Express 5.0(x16)スロットにはハンダパターンがなく、表面実装であることがわかる |