エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1223
2022.12.02 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
すべてのM.2スロットに専用ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」を標準装備する「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4」だが、その冷却性能は気になることころ。そこで今回は「CrystalDiskMark 8.0.4」をデータサイズ64GiBに設定して3回連続で実施するストレステストを行い、SSDの温度と転送速度を確認してみることにした。
CPU接続の「M2_1」には比較的コンパクトなヒートシンクを搭載 |
チップセット接続の「M2_3」でもテストを実施。こちらはスロットをまとめて冷却するため、大型のヒートシンクを搭載する |
テストSSDには、PCI Express 4.0(x4)接続のCFD「PG4NZL」シリーズの500GBモデル「CSSD-M2M5GPG4NZL」を使用し、CPU接続の上段「M2_1」と、チップセット接続の下段「M2_3」の2種類のM.2スロットにSSDを搭載した状態で計測を行った。なおサーモグラフィ撮影のためグラフィックスカードは取り外した状態でテストを行っている。
「M2_1」スロット搭載時の「CrystalDiskMark 8.0.4」スコア | 「M2_3」スロット搭載時の「CrystalDiskMark 8.0.4」スコア |
「M2_1」スロット搭載時、「M2_3」スロット搭載時ともSSDの最高温度は57℃までしか上がらず、MSIのオリジナルM.2ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」の冷却性能は非常に優秀だ。またチップセット接続でもボトルネックによる速度低下は見られず、複数台のSSDを搭載する場合でも安心して使用できる。
「M2_1」スロット搭載時:アイドル時のサーモグラフィ結果 | 「M2_1」スロット搭載時:高負荷時のサーモグラフィ結果 |
「M2_3」スロット搭載時:アイドル時のサーモグラフィ結果 | 「M2_3」スロット搭載時:高負荷時のサーモグラフィ結果 |
またサーモグラフィの結果を見るといずれのヒートシンクも高負荷時には、コントローラ部分を中心にヒートシンク全体の温度が上昇しており、コントローラから発生した熱を効率よく分散できている様子が確認できる。