エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1223
2022.12.02 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
DDR5メモリに比べて動作クロックが低いDDR4メモリ。しかし、MSI「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4」では「Memory Boost」技術により、DDR5メモリに匹敵する高クロック動作を実現することができる。そこで、今回は最高4,800MHzに対応するKingston「KF448C19RBK2/16」、3,600MHzに対応するG.SKILL「F4-3600C19D-16GSXWB」、JEDEC準拠の3,200MHzモデルCFD「W4U3200CM-8G」の3種類のメモリを用意し、メモリクロックによるパフォーマンスの違いを確認してみることにした。
4,800MHzの高クロックに対応しながら、1万円台前半で販売しているショップもあるKingston「KF448C19RBK2/16」 |
メモリプロファイルはJEDEC準拠の2,400MHzとXMPプロファイルの4,800MHz、4,000MHzが登録されている | 「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4」ならプロファイルを読み込むだけで4,800MHz駆動が可能。ちなみにGearはGear 2までの対応になる |
4,000MHz駆動もプロファイルを読み込むだけで可能。こちらはGear 1の設定でも動作した | JEDEC準拠の2,400MHzのプロファイルでもテストを実施した |
8,000円前後で購入できる3,600MHz駆動のオーバークロックメモリG.SKILL「F4-3600C19D-16GSXWB」 |
ネイティブ3,200MHzに対応するCFD「W4U3200CM-8G」 |
Kingston「KF448C19RBK2/16」には、JEDEC準拠の2,400MHzに加えて、4,800MHzと4,000MHzの2種類のXMPプロファイルが登録されているが、いずれのクロックも動作に問題はなかった。ただし、メモリコントローラとメモリが等速で動作するGear 1をサポートするのは4,000MHzまでで、4,800MHzはGear 2での動作になった。またG.SKILL「F4-3600C19D-16GSXWB」とCFD「W4U3200CM-8G」については、いずれもGear 1で動作させることができた。
「AIDA64 Extreme」のメモリ帯域は、メモリクロックが上がるにつれて順当にスコアが上昇しており、4,800MHzでは2,400MHzに対して、メモリリードは約1.93倍、メモリライトは約1.97倍に高速化されている。
一方レンダリングベンチマーク「CINEBENCH R23」では、CPU性能が重要になるようで、シングルコアテスト、マルチコアテストともメモリクロックによるスコアの変化はなく、いずれの設定でも横並びになった。
続いて、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のスコアを確認すると、2,400MHzに比べて3,200MHzで約4%、3,600MHzで約7%、4,000MHzでは約8%上回り、Gear 1動作の場合はメモリクロックに合わせてスコアが順調に伸びている。ただし、Gear 2動作になる4,800MHzでは3,600MHzよりもスコアが低くなり、メモリクロックより、メモリコントローラのクロックの影響が大きいゲームもあるようだ。