エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1224
2022.12.04 更新
文:撮影・藤田 忠
NVMe SSDでは2,000以上が高速モデルの目安となる「PCMark10:Full System Drive Benchmark」だが、「SSDPFKKW010X7X1」は約2倍にあたる3,940をマークする圧巻のスコア。帯域幅やアクセス時間も優秀で、これまで検証してきたSSDの中では間違いなく最高峰のパフォーマンスを発揮している。アプリケーションの起動や、オフィスアプリケーションの処理など、実際の運用では大いにその力を発揮してくれることだろう。
パフォーマンスは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.4」「ATTO Disk Benchmark 4.01」といったストレージベンチマーク3種類と、実使用を想定したテストを行う「PCMark 10」、「3DMark」の計5種類でチェックしていこう。さらに実ゲーミングパフォーマンスをみるために、「ファイナルファンタジーXIV」で、ロード時間などを計測している。なお、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意しているが、実使用を想定したテストの「PCMark 10」「3DMark」と「ファイナルファンタジーXIV」では、「SSDPFKKW010X7X1」にOSなどを導入して行っている。
CPUに24コア/32スレッドのCore i9-13900Kを搭載したPCを用意した | 「SSDPFKKW010X7X1」に、Windowsやドライバなどを導入。システムドライブとして運用した際は、171GBほど使った状態でテストを行っている |
専用ドライバ(Solidigm Synergy Storage Driver)を導入。再起動が必要になる |
専用ドライバを導入すると、「デバイスマネージャー」「記憶域コントローラー」で表示されている「SSDPFKKW010X7X1」の名称が「Solidigm NVMe Storage Controller」に変更される |
テストセッションのスタートは、「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク】 |
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark】 |
AS SSD Benchmarkの総合ベンチマークは、シーケンシャル読込5,770.34MB/s、書込5,131.43MB/sと、シーケンシャルは5,000MB/s台といまひとつ奮わなかったが、ランダムは読込3,351.35MB/s、書込4,905.65MB/sと優秀で、総合スコアは11,771ポイントの高スコアを記録している。続いて行った圧縮率の影響を確認する「Compression-Benchmark」では、書込時に2,000MB/s台まで落ち込むことがあった。落ち込む圧縮率は計測ごとに異なるため、おそらくキャッシュのフラッシュ時に発生していると思われるが、圧縮率の影響の可能性もある。
Compression-Benchmarkの書込は落ち込まないこともあった |