エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1225
2022.12.06 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
PNY「PNY GeForce RTX 4080 16GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X ARGB OC 3FAN」(型番:VCG408016TFXXPB1-O) 市場想定売価税込254,800円前後(11月25日発売)製品情報(PNY)(株式会社アスク) |
11月16日23:00にAda Lovelace世代のハイエンドGPUであるGeForce RTX 4080が解禁、一斉に搭載グラフィックスカードがデビューした。20万円超という高水準な価格設定ながら、前世代から大幅なパフォーマンス向上を果たした実力に対しては、高い注目度を誇る。最先端ゲーミングで要求されるレイトレーシング性能、それをサポートする超解像技術も目覚ましい進化を遂げており、ローンチから一ヶ月以上を経たいまでも、追っかけで新製品のリリースが続いている。
GeForce RTX 4080搭載グラフィックスカードにおける注目モデルの一つを検証。3連ファンを備えた大型のオリジナルクーラーを装備、OC仕様にチューンされている |
とは言え、主要なラインナップはもう出揃ったであろうタイミング。今回はその中から、先ごろ発売が開始されたPNY(本社:アメリカ)の「PNY GeForce RTX 4080 16GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X ARGB OC 3FAN」(以下「GeForce RTX 4080 VERTO EPIC-X ARGB」)を取り上げる。
GeForce RTX 4080グラフィックスカードの例にもれず、トレードマークとして超巨大なオリジナルクーラーを搭載。全長330mmを超えるそれは、8本ものヒートパイプが貫通する極厚ヒートシンクに大型銅製ベース、ダブルボールベアリングの100mm径ファン3基で構成される、大がかりな冷却機構だ。セミファンレス動作にも対応しており、その存在感に比べて稼働音は最小限に抑えられている。
そしてその豊かな冷却性能に支えられ、コアクロックはベースクロック2,205MHz、ブーストクロック2,550MHzにチューンされたオーバークロック仕様。メモリ周りのスペックは、メモリスピード2.3Gbps、メモリバス幅256bitで、GDDR6X 16GBのビデオメモリが実装されている。
また、各種クロックは独自ユーティリティ「VelocityX」によるカスタマイズに対応。手動でよりハードなチューニングにチャレンジすることもできる。
3連ファンクーラーやOC仕様がアピールされたパッケージ。なお、クーラーカバーにはアドレサブル対応のRGBライティング「EPIC-X RGB」が内蔵されている |
12VHPWRがない電源ユニットを組み合わせた際に使用する変換アダプタ。PCI Express補助電源8pin×3から変換する仕様になっている | シンプルな構造ながら、重量級のカード本体を支えるVGAホルダーも同梱されている |
そのほかの基本仕様を押さえておくと、出力インターフェイスはDisplayPort 1.4a×3、HDMI 2.1a×1の4系統を備え、最大4画面の同時出力に対応。バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x16)で、補助電源コネクタは12VHPWRを搭載する。
ちなみに12VHPWRはケーブル1本で最大600Wを供給可能なコネクタだが、GeForce RTX 4080のTGPは前世代のGeForce RTX 3080 Tiをも下回る320W。ワットパフォーマンスの高さも新GPUの特徴だ。