エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1225
2022.12.06 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
次にゲームプレイにて検証を行うのは、同じトップクラスの人気を誇るバトルロイヤル系タイトルの「フォートナイト」だ。画質設定はAPIをDirectX 11、グラフィックスクオリティは“最高”を選択し、レイトレーシングとDLSSを有効化した状態でも計測を行った。なお、解像度はこれまで同様に1,920×1,080ドット/2,560×1,440ドット/3,840×2,160ドットの3パターンだ。
WQHD解像度で約200fps、4K解像度で100fps以上のフレームレートを叩き出しており、かなり高水準の環境においてもプレイの快適さを維持できる点は素晴らしい。また、大幅に負荷が高まるレイトレーシング環境下でも、DLSSを有効にすることでフレームレートが改善。WQHD解像度で約160fps、4K解像度ではレイトレーシング無効時と同等レベルの快適プレイが可能だ。
続いては、やや軽めのFPSタイトルである「VALORANT」を動かしてみる。フレームレート制限をオフにした状態で画質は可能な限りの高品質設定を選択。解像度は1,920×1,080ドット/2,560×1,440ドット/3,840×2,160ドットの3パターンで計測を行った。
フルHDとWQHDではCPUがボトルネックになっているようで、平均フレームレートは750fpsで頭打ちに。また、4K解像度でも圧倒的なパフォーマンスを発揮し、600fpsに迫るハイレベルな結果をマークした。300Hzを超えるような、現行で最高速のゲーミング液晶のポテンシャルも余裕で引き出せる性能を備えている。
次に挙動を見ていくのは、重量級のオープンワールド型アクションゲーム「Watch Dogs Legion」だ。画質設定は“最大”、解像度を1,920×1,080ドット/2,560×1,440ドット/3,840×2,160ドットの3パターンに設定し、ゲーム内ベンチマークテストによる検証を行った。なお比較のため、レイトレの反射効果を“最大”、DLSSを“品質”に設定した状態でも計測している。
4K解像度でも60fpsを軽く上回って平均80fps以上をマーク、高解像度環境でも十分快適なプレイが可能な点は頼もしい。レイトレーシングでさらにハイクオリティなプレイが楽しみたい場合は、DLSSとの併用で同等クラスの滑らかさを維持できる。
ゲーム系ベンチマークのセッションは、最新の超解像技術であるDLSS 3に対応した「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」の検証で締めくくろう。グラフィックス設定は可能な限り高品質になるよう選択し、レイトレーシング関連の設定およびDLSSのアップスケール設定を最大限に設定、DLSSフレーム作成を有効にして計測を行った。なお解像度は、これまで同様に1,920×1,080ドット/2,560×1,440ドット/3,840×2,160ドットの3パターンだ。
すべての解像度で平均160fpsオーバーでプレイできるところ、レイトレーシングを有効にすると110fps前後まで平均フレームレートが落ち込んでしまう。もちろんこの状態でも十分快適なプレイが可能な水準だが、DLSS 3と併用することでフレームレートが大幅に改善。フルHD/WQHD解像度では、非レイトレーシング環境を上回る快適さを獲得した。さらに4K解像度でも平均150fps以上をマークするなど、ハイクオリティなレイトレーシングの常用が現実的になっている。今後さらにDLSS 3の対応タイトルが増えていくことに期待したい。