エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1228
2022.12.10 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
Streacom「DA6」 クロム(型番:ST-DA6C) 実勢売価税込25,000円前後(2022年10月発売開始) 製品情報(Streacom) |
フルアルミニウム製のCube型ファンレスMini-ITXケース「DB4」や、アルミ板から削り出した組み立て式のポータブルベンチ台「BC1」シリーズなど、これまでも斬新なデザインのPCケースを世に送り出しているStreacom待望の最新作が、今回の主役である「DA6」シリーズだ。
以前詳細レビューをお届けした「DA2」同様、なかなかに難産の製品で、編集部に初めて打診があったのは2022年5月のこと。当初のスケジュールでは6月末にも製品が完成する予定だったが、その後2度ほど製品の完成度を上げるため発送延期の連絡があり、最終的に編集部に到着したのは10月末のことだった。
PCパーツの中でも特にグラフィックスカード魅せることに主眼をおいたという「DA6」シリーズ。Mini-ITX専用ケースながら拡張カードスペースは広く確保されている |
本体の構造は直径19mmのステンレスチューブのフレームに、トップとボトムのアルミニウムパネルを組み合わせたミニマルなスタイル。PCパーツの中でも特にグラフィックスカードを美しく魅せることにこだわったという製品で、215mm角という最小限のフットプリントながら、今回検証する「DA6」なら長さ323mmまで、一回り大きい「DA6 XL」なら長さ358mmまで対応。さらに3段分の拡張スロットが用意されている。
またマザーボードとグラフィックスカード以外のストレージや冷却ファン、電源ユニットを自由に配置することができる、Streacomおなじみの「ユニバーサルブラケット」は「DA6」シリーズでも継承され、内部スペースを分け合うことにはなるが、電源ユニットはSFXとATX、冷却ファンは140mmサイズまで、ラジエーターは280mmまでの対応が謳われている。
製品ラインナップは今回検証する「DA6」に加えて、一回り大きな「DA6 XL」(実勢売価税込27,500円前後)の2モデル。高さ(縦置き時)以外のスペックは基本的に同じで、カラーはいずれもクロムとブラックの2色展開 |
本体サイズは「DA6」が幅215mm、奥行き215mm、高さ431mm、容量19.9リットル。「DA6 XL」が幅215mm、奥行き215mm、高さ466mm、容量21.5リットル。カラーはクロムとブラックの2色が用意されている。なお「DA6」のパッケージサイズは実測で幅235mm、奥行き235mm、高さ445mm、付属品および緩衝材を含めた公称総重量は3.5kgとされ、店頭からの持ち帰りも特に苦にはならないだろう。
Mini-ITX専用ということで、コンパクトなパッケージ。さらにオープンフレームPCケースのため重量もかなり軽い |