電源ユニットを搭載する
SFXに加えて、ATX電源ユニットにも対応するStreacom「DA6」。まずはコンパクトなPCケースで一般的なSFX電源ユニットから試していこう。今回は容量850WのフルモジュラーGOLD認証電源ユニットCooler Master「V850 SFX GOLD」を使用しているが、縦配置でもマザーボードまでは十分余裕がある状態だった。さらに拡張カード搭載スペースへの干渉もなく、公称323mmまでとされる有効スペースを余すこと無く使用することができた。
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SFX電源ユニットなら、マザーボードや拡張カードスペースに干渉することなく使用することができる
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続いてATX電源ユニットを搭載してみよう。今回は、12VHPWRコネクタを搭載する容量1,000WのフルモジュラーGOLD認証電源ユニットFSP「Hydro G PRO ATX3.0(PCIe5.0) 1000W」を使用しているが、横配置ではマザーボードと干渉することはないが、拡張カード搭載スペースは長さ約235mmまでに制限されてしまう。より背の高い「DA6 XL」でも約270mmしか搭載スペースを確保できない計算で、ハイエンドグラフィックスカードを搭載するのは難しい。
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ATX電源ユニットを横配置で使用する場合は、約235mmまでのグラフィックスカードに制限される
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そこで縦配置に変更したところ、マザーボード自体にはギリギリ干渉しないものの、基板端にあるATX 24pin電源コネクタを差し込むスペースがなく使用することができなかった。最近のMini-ITXマザーボードは、ASUS「ROG Strix Z690-I Gaming WiFi」のようにATX 24pinコネクタが基板端にあるものが多いことから、ATX電源ユニットを使う場合はより背の高い「DA6 XL」を購入したほうがいいだろう。
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ATX電源ユニットを縦配置にしたところ。マザーボードにはギリギリ干渉しなかったが、ATX 24pinコネクタを差し込むことができなかった
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グラフィックスカードを搭載する
続いてグラフィックスカードを搭載していこう。SFX電源ユニットを使用した場合は拡張カードスペースがフルに利用できるため、長さ304mm、幅137mm、厚さ61mm(3スロット占有)のGeForce RTX 4090/4080 Founders Editionでも余裕を持って搭載することができた。
ただし、GeForce RTX 4090/4080ともFounders Editionは国内で販売されておらず入手することは難しい。さらにメーカーオリジナルモデルでは、323mmより短いものがほとんど存在していないことを考慮すると、現状GeForce RTX 40シリーズを使用する場合は背の高い「DA6 XL」がオススメだ。一方、GeForce RTX 30シリーズや、Radeon RX 6000シリーズなら「DA6」とSFX電源ユニットの組み合わせでも問題ないだろう。
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Streacom「DA6」の公称拡張カード搭載スペースは323mm。長さ304mmのGeForce RTX 4080 Founders Editionだと天板まではまだ余裕があり、組み込みに苦労することはなかった
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拡張スロットのブラケットは3スロットまでの対応になるが、カード自体の厚さは3スロットを超えても全く問題ない
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今回はGeForce RTX 4080 Founders Editionに付属する8pin×3-12VHPWR変換アダプタを使い軽く動作検証をしてみたが、動作に問題はなかった
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