エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1229
2022.12.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは「Radeon RX 7900」シリーズを実際にPCに組み込み、気になるパフォーマンスをチェックしていこう。テスト環境にはAMD Ryzen 9 7950XをベースにしたPCを用意し、比較対象として先代ハイエンドRadeon RX 6800 XTを搭載したオーバークロックモデルASRock「AMD Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」(以下Radeon RX 6800 XT)と、NVIDIA GeForce RTX 4080 Founders Edition(以下GeForce RTX 4080)でもテストを実施している。
Radeon RX 7900 XTXの「GPU-Z 2.51.0」の結果。ブーストクロックは2,500MHzだが、最高で3,000MHzを超えるシーンも見られた |
こちらはRadeon RX 7900 XTの「GPU-Z 2.51.0」の結果。実際のブーストクロックは2,400MHzだが、2,500MHzで認識している。ちなみに、テスト中は最高2,900MHzを超えるシーンも見られた |
まずは定番3Dベンチマークテスト「3DMark」から、レイトレーシングテスト「Port Royal」の結果を確認していこう。
先代のハイエンドモデルであるRadeon RX 6800 XTと比べるとRadeon RX 7900 XTXは約57%、Radeon RX 7900 XTでも約43%スコアが上昇している。さらにGeForce RTX 4080との比較でもRadeon RX 7900 XTXなら約85%のパフォーマンスを発揮するなど、かなり健闘している。
続いて、シーン全体のレンダリングにレイトレーシングを使用する「DirectX Raytracing feature test」の結果も確認しておこう。
「3DMark:Port Royal」よりも純粋なレイトレーシング性能を測定できるベンチマークということで、Radeon RX 6800 XTとの比較では、Radeon RX 7900 XTXが約92%、Radeon RX 7900 XTでも約66%に差が広がり、やはり「RDNA 2」アーキテクチャからは飛躍的にパフォーマンスが向上している。ただし、「Ada Lovelace」世代のGeForce RTX 4080と比較すると約6割の性能で、依然として純粋なレイトレーシング性能に関してはNVIDIAの方が一歩先に進んでいることがわかる。