エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1229
2022.12.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
レイトレーシング対応のアクションゲーム「Marvel’s Guardians of the Galaxy」のゲーム内ベンチマークのスコアも確認しておこう。グラフィックプリセットは“ウルトラ”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で、「レイトレーシング反射」を“ウルトラ”、「レイトレースによる透明な面での反射」を“オン”に設定した状態で計測を行っている。
これまでのゲームに比べるとだいぶ負荷が高いようで、Radeon RX 6800 XTとの比較ではRadeon RX 7900 XTXはいずれも45%以上、Radeon RX 7900 XTでも30%以上高いスコアをマークした。また4K解像度ではRadeon RX 7900 XTXでも60fpsを超えるのは難しく、超解像技術「FidelityFX Super Resolution」を併用したほうがいいだろう。
GeForce RTX 4080との比較ではフルHD解像度ではほぼ互角だが、WQHD解像度や4K解像度では30%以上の差をつけられている。
続いてレイトレーシングに対応するレースゲーム「F1 22」のベンチマーク結果を確認していこう。ベンチマークの解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィック設定は「超高」をベースに最も高い設定にして、ゲーム内ベンチマークテストのコースは“バーレーン”を選択した。
これまでのベンチマークより差が広がり、4K解像度ではRadeon RX 7900 XTでも約50%、Radeon RX 7900 XTXでは80%以上もフレームレートが上昇している。さらにレイトレーシングを非常に得意としているGeForce RTX 4080と比較してもRadeon RX 7900 XTXなら同等以上の性能を発揮している点は特筆に値する。
続いて同じくレイトレーシングに対応するレースゲーム「Forza Horizon 5」のベンチマーク結果を確認していこう。ベンチマークの解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、プリセットは「エクストリーム」をベースにレイトレーシング品質にも「エクストリーム」を選択した状態で計測を実施している。
Radeon RX 6800 XTとの比較では「F1 22」に似た傾向で、4K解像度ではRadeon RX 7900 XTでも約50%、Radeon RX 7900 XTXでは約80%フレームレートが上昇している。またGeForce RTX 4080との比較ではWQHD解像度や4K解像度でスコアが逆転しているが、その差は最大でも約10%で、純粋なレイトレーシング性能差を考えると「Forza Horizon 5」でもかなり健闘している。
オープンワールド型アクションゲーム「Watch Dogs Legion」のベンチマークスコアも確認していこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィック品質を「最高」、レイトレの反射効果を「最大」にした状態で計測を実施した。
Radeon RX 6800 XTとの比較では、フルHD解像度でもRadeon RX 7900 XTXで約50%、Radeon RX 7900 XTXで約35%、4K解像度ではそれぞれ約67%と約42%フレームレートが上昇し、やはりレイトレーシング性能を飛躍的に向上している。そしてGeForce RTX 4080との比較だが、フルHD解像度では約7%高いスコア。ただし、WQHDや4K解像度ではスコアが逆転し、約13%低いスコアに留まる。
ゲーム系ベンチマークのラストは「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマークの結果を確認していこう。解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、クイックプリセット「レイトレーシング:ウルトラ」をベースに超解像技術を無効化した状態で計測を実施。なお4K解像度ではそれぞれの超解像技術を“パフォーマンス”に設定した状態でも測定を行った。
Radeon RX 6800 XTとの比較では、Radeon RX 7900 XTXでは最高70%以上、Radeon RX 7900 XTでも最高約38%もRadeon RX 6800 XTを上回る。またRadeon RX 7900 XTXでは、超解像技術である「AMD FidelityFX Super Resolution 2.1」を有効にすることで、4K解像度でも60fpsに迫るフレームレートを記録しているのも注目に値する。
ただしGeForce RTX 4080に対してはすべての解像度で後塵を拝しており、やはりレイトレーシングに特化したゲームではGeForce RTX 40シリーズの方が優勢だ。