エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1232
2022.12.24 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
まずは定番のレンダリングベンチマークである「CINEBENCH」系テストを使用し、CPUパフォーマンスとテスト中の挙動を見ていこう。今回は「AI Overclocking」による簡易オーバークロック動作でも合わせて計測、はたしてどの程度の影響が見られるだろうか。
「AI Overclocking」でシングルコアクロックが最大5,900MHzまで上昇していたこともあり、シングルコアテストでは10%近いスコアアップを達成。特にシングルコア性能が物を言うゲーミングユースでは、お手軽なチューニングながら効果を発揮してくれそうだ。また、マルチコアクロックも200MHzほどクロックアップしており、それが5%ほどスコアを押し上げる助けになっている。
続いて「CINEBENCH R23」のストレステスト「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:10 minutes」で負荷をかけて、電源モジュールへの影響を見ていこう。「Armoury Crate」のモニタリング機能で温度を計測したところ、定格動作では最大でも54℃に留まりモジュールの温度は低く抑えられていることが分かる。
また、「AI Overclocking」を有効にするとアイドル時・高負荷時ともに温度は上がるものの、最大でも60℃を超える程度。多フェーズ構成の回路と大型ヒートシンクが安定した高クロック動作を可能にしているというわけだ。
サーモグラフィーで定格動作(左)とOC動作(右)時のヒートシンクを撮影して見比べてみる。定格でも50℃近くまでしっかり受熱できており、OC動作時はそこから若干温度が上昇していることが分かる |