エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1233
2022.12.26 更新
文:藤田 忠/撮影:pepe
ここからはレイトレーシングに対応する重量級ゲームタイトルを確認していこう。1本目のタイトルは、APIにDirectX 12を採用する「Assassin’s Creed Valhalla」だ。解像度はフルHD/WQHD/4Kの3種類で、グラフィック品質は「最高」を選択し、計測にはゲーム内ベンチマークを用いている。
重量級タイトルだけあって、フレームレートは、ここまでのタイトルからはガクッと落ちるが、フルHDとWQHD解像度なら144Hz駆動のゲーミング液晶ディスプレイでのプレイを実現できる。「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5」は、重量級ゲームタイトルでも、GeForce RTX 4090の圧巻の性能を引き出せている。
2本目のタイトルは、カーレーシングゲームタイトルの「F1 22」で確認しておこう。画質はレイトレーシングが有効になるプリセット「超高」に設定。異方性フィルタリングを「16x」、アンチエイリアスを「TAA+FidelityFX」とし、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3種類を選択している。また、4K解像度は、超解像技術「DLSS バランス」に設定した状態のフレームレートも計測を行っている。フレームレートは、ゲーム内ベンチマーク(モナコ+ウエット)を利用して計測を行っている。
さすがGeForce RTX 4090だけあって、4K解像度でもDLSSの助けなくプレイできるフレームレートになっている。さらにWQHD解像度や、4K+DLSSで144Hz駆動液晶ディスプレイでのプレイも可能になっている。
3本目のゲームタイトルは、街中をウェブ・シューターで自由に飛び回れる「Marvel’s Spider-Man:Miles Morales」だ。画質はプリセット「非常に高い」を選択し、レイトレーシングを有効にしたほか、シャドウなどの設定項目も「非常に高い」を選んでいる。解像度はフルHD/WQHD/4Kの3種類で、街中をウェブ・シューターを使って60秒間移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で記録している。
「F1 22」と同じく、各解像度でゲームをプレイできるフレームレートになっている。4K解像度も60fpsを余裕で超えており、ゲームプレイを楽しめるが、DLSSを効かせることで、フレームレートは125.3fpsまで伸び、より快適にプレイできるようになる。
ゲーミングパフォーマンスチェックの最後は、超重量級になる「Cyberpunk 2077」で確認していこう。画質はプリセット「レイトレーシング:ウルトラ」を選択し、DLSSは無効に設定した。解像度はこれまでと同じ3種類で、ゲーム内ベンチマークを実行している。なお、4K解像度は「DLSS バランス」に設定した状態も計測を行った。
レイトレーシングに対応するゲームタイトルのなかでも、とくに重たいことで知られる「Cyberpunk 2077」。WQHD解像度で平均フレームレート83.87fpsを記録したが、4K解像度ではDLSSを活用しないと、GeForce RTX 4090搭載の「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5」でも、快適なゲームプレイは実現するのは厳しいフレームレートになっている。
ここまでの3Dベンチマークとゲームタイトルで、Core i9-13900Kの長期電源リミットPL1の125W設定が足を引っ張るような結果はみられなかったが、「Cyberpunk 2077」ではGeForce RTX 4090 Founders Editionを使った過去の計測結果と比較して、フレームレートが10~20fpsダウンしている。環境が異なるが、CPUクロックが影響している可能性は捨てきれない。