エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1235
2022.12.30 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
軽量なFPSタイトルにおけるパフォーマンスはどうか、その結果を「VALORANT」で確かめてみる。フレームレート制限をオフにした状態で、画質は可能な限りの高品質設定を選択。解像度は1,920×1,080ドット/2,560×1,440ドット/3,840×2,160ドットの3パターンで計測を行っている。
CPUがボトルネックになっているためか、フルHDおよびWQHDでは平均750fpsでフレームレートが頭打ちに。さらに4K解像度においても平均600fpsに迫るなど、圧倒的な高フレームレートを叩き出す結果になった。グラフィックスや解像度設定を妥協する必要なく、手持ちの環境を最大限に活かすことができるだろう。
次はオープンワールド型アクションゲーム「Watch Dogs Legion」を用いて、重量級タイトルにおけるパフォーマンスを見ていこう。画質設定は“最大”、解像度を1,920×1,080ドット/2,560×1,440ドット/3,840×2,160ドットの3パターンに設定し、ゲーム内ベンチマークテストによる検証を行った。レイトレーシング機能を有効化した画質重視の設定と比較するため、レイトレの反射効果を“最大”、DLSSを“品質”に設定した状態でも計測している。
かなりの重量級タイトルながら、CPUがボトルネックになりつつフルHD/WQHD解像度においては平均130fpsをマーク。4K解像度でも平均90fps前後なら快適プレイの水準に問題ないだろう。そしてレイトレーシングを有効にすれば本来はフレームレートが半減するところ、DLSSを併用することで大幅にプレイ水準が改善。フルHD/WQHDで平均100fps前後、4Kでも平均80fps前後と、通常の高画質設定とほぼ同レベルの快適さを獲得できた。
ゲーム系の検証を締めくくるのは、最新の超解像技術であるDLSS 3に対応したアクションアドベンチャーの「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」だ。グラフィックス設定は可能な限り高品質になるよう選択し、レイトレーシング関連の設定およびDLSSのアップスケール設定を最大限に設定、DLSSフレーム作成を有効にして計測を行った。解像度はこれまでと同じく1,920×1,080ドット/2,560×1,440ドット/3,840×2,160ドットの3パターンを選択している。
レイトレーシング設定を有効化してもフルHD/WQHD解像度で平均100fps程度、4K解像度でも平均70fps程度のフレームレートが出ており、十分に快適なプレイが可能だ。しかしDLSS 3を併用すると、段違いにフレームレートが向上。レイトレーシング無効の最高品質設定を上回る快適さで、高リフレッシュレートディスプレイのポテンシャルもフルに引き出せる。主要タイトルへの対応拡大が期待される、実に効果的な機能だ。