エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1237
2023.01.03 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「CINEBENCH」系のベンチマークが一段落したところで、「V-Ray 5」ベースのレンダリングベンチマーク「V-Ray 5 Benchmark」の結果も確認しておこう。
基本的にすべてのコアがフルに使用されるベンチマークのため、Core i7-13700とCore i7-12700Kでは約33%と大きな差がついた。またCore i5-13400とCore i5-12400Fではその差が約20%に縮まっているが、それでもEコアが4基追加されたメリットは依然として大きいことがわかる。
レンダリング系ベンチマークのラストは、3Dモデリングソフト「Blender」の性能を計測する「Blender Benchmark 3.4.0」の結果を確認していこう。レンダリングにはCPUを選択し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を使用した。
Core i7-13700はこれまでのレンダリング系ベンチマークと同様すべてのサンプルでCore i7-12700Kより30%以上高い圧巻のスコアを記録。以前計測をしたCore i9-12900Kも全てのサンプルで上回り、マルチスレッド処理については先代のフラッグシップモデルを超える性能を発揮する。またCore i5-13400とCore i5-12400Fの比較では、使用しているコアが同じためその差は約22~24%に留まるものの、Eコアが増加したことによるメリットは確実にある。
マルチスレッド性能が重要になるレンダリング系ベンチマークに続き、Webサイトの閲覧やビデオチャット、オフィスアプリケーション、ゲームなど主にシングルスレッド性能が重要になる「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
まずCore i7-13700とCore i7-12700Kを比較するとEssentialsやProductivityについてはいずれも約4%と微増に留まるものの、Digital Content Creationでは約10%、Gamingでは約40%もスコアが向上し、総合スコアでも約14%上回る。またCore i5-13400とCore i5-12400Fの比較では、GamingやProductivityではわずかに逆転しているが、Digital Content Creationで約7%上回り、総合スコアでもわずかだが優勢だった。