エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1238
2023.01.04 更新
文:撮影・藤田 忠/編集・松枝 清顕(編集部) 池西 樹(編集部)
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークを進めていこう。まずは人気MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の最新ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」だ。グラフィックス設定は「最高品質」で、解像度は1,920×1080ドット(フルHD)、2,560×1440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を行っている。
3,840×2,160ドットは、”非常に快適”指標を獲得する15,000ポイントからプラス2,000ポイントで、平均フレームレートは100fpsを超え、2560×1440ドットでは200fpsに達している。また、GeForce RTX 3080 Tiとの比較では、解像度に関係なく約5%のアップに留まる。テスト環境のCPUが異なるとは言え、思ったほどの差は出なかった。GeForce RTX 4080とは、解像度が高くなるとともに、差が大きくなり、1,920×1080ドットでは約9割だが、3,840×2,160ドットは8割になっている。
2つ目のタイトルは、RPGとしては重量級のゲームとなる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のベンチマークで確認していこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィックス設定は「高品質」を選択している。
GeForce RTX 3080 Tiとは1,920×1,080、2,560×1,440ドットで17%程度高いスコアになったが、3,840×2,160ドットでは13%差に縮まっている。またGeForce RTX 4080との比較では、1,920×1,080ドットではCPUがボトルネックになっているためかほぼ同スコアだが、2,560×1,440ドットでは約90%、3,840×2,160ドットでは約85%に留まる。
続いては人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のフレームレートを計測していこう。グラフィックス設定はできる限り高品質になるように設定し、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類を選択している。144Hzのフレームレート制限は解除し、「トレーニング」を1分間周回したときのフレームレートを「CapFrameX」で計測している。
最も高品質な設定でも、3,840×2,160ドットで174.4fpsと144Hz駆動ゲーミング液晶ディスプレイの性能を引き出せる性能。そして、1,920×1,080ドットでは300fpsに迫るフレームレートを叩き出し、240Hz液晶ディスプレイとの組み合わせも可能だ。なお、テスト環境や、ドライバーバージョンの違いからか、以前計測したGeForce RTX 4080と同程度のフレームレートになっていた。
もうひとつのバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」でもフレームレートを確認しておこう。グラフィックスはレンダリングモードでDirectX 12を選択し、グラフィックスクオリティのプリセットで「最高」を選択した状態と、レンダリングモードを競技向けとなる「パフォーマンスモード」を選択。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類。ゲームに搭載されているリプレイ機能を利用し、「CapFrameX」でフレームレートを計測している。
最新アップデートでDirectX 12に正式対応した「フォートナイト」。最高画質では重量級のゲームタイトルとなっており、1,920×1,080ドットでも122.4fpsとゲーミング液晶ディスプレイの性能を引き出すには厳しいフレームレートになっている。とは言え、GeForce RTX 4080でも1,920×1,080ドットで150fps台なので、十分高性能と言える。なお、GeForce RTX 4080とは高解像度になるほど、性能に差がつき、3,840×2,160ドットでは7割弱になっている。
続いて競技向けとなる「パフォーマンスモード」では、フレームレートが大幅に向上し、3,840×2,160ドットでも430.7fpsで、4K解像度では現行最速の240Hzクラスの液晶ディスプレイにも対応する結果を出している。GeForce RTX 4080は最高品質と同じ傾向になっており、8割弱から7割弱の結果になっている。
「Assassin’s Creed Valhalla」のフレームレートをチェックしていこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィック品質は「最高」を選択している。フレームレートの計測には、ゲーム内ベンチマークを使用した。
レイトレーシングには非対応だが、非常にGPU負荷の高いゲームとして知られている「Assassin’s Creed Valhalla」。新世代トップクラスの性能を備えるGeForce RTX 4090でも、解像度3,840×2,160ドットでは110fps台とあって、GeForce RTX 4070 Tiでは77fpsになっている。前世代の対抗となる、GeForce RTX 3080 Tiとは、解像度が高くなるほど差は小さくなり、1,920×1,080ドットでは18%あった差が、3,840×2,160ドットでは約7%になっていた。