エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1240
2023.01.09 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからはRyzen 7000シリーズを実際にPCに組み込み気になるパフォーマンスをチェックしていこう。CPUクーラーは360mmラジエーターを採用するオールインワン型水冷ユニットCORSAIR「iCUE H150i RGB PRO XT」で、グラフィックスカードにはRadeon RX 6800 XTを搭載するASRock「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」を使用した。また比較対象としてRyzen 9 7900とほぼ同じ価格帯のCore i7-13700(PL1=PL2=4,096W設定)と、Ryzen 5 7600に価格帯が近いCore i5-13400(PL1=PL2=4,096W設定)を用意した。なお今回は返却までの期限が非常に短かったためテストは厳選して実施している。
12コア/24スレッドのRyzen 9 7900。Ryzen MasterではPPTは88W、TDCは75A、EDCは150Aに設定されていた |
「CPU-Z 2.03.1」を確認するとSteppingは「2」、Revisionは「RPL-B2」で、Ryzen 7 7900Xと全く同じ。キャッシュの構成も変わらないことからRyzen 7 7900Xをベースに低電圧・省電力化したモデルと考えて間違いないだろう |
シングルスレッド動作時は最高5.45GHzまでクロックが上昇 | マルチスレッド処理時は4.1~4.35GHzで推移する |
8コア/16スレッドのRyzen 7 7700。Ryzen Masterの設定はRyzen 9 7900と同じ、PPTが88W、TDCが75A、EDCが150A |
リビジョンやステッピングの設定もRyzen 9 7900と同じだった |
シングルスレッド動作時の最大クロックは5.35GHz | マルチスレッド動作時はすべてのコアが4.75~4.775GHzで動作 |
6コア/12スレッドのRyzen 5 7600。Ryzen Masterの設定はこれまでの2モデルと全く同じ |
Ryzen 7000シリーズでは、モデルによってステッピングやリビジョンが変わることはなく全て同じようだ |
シングルスレッド時の最高クロックは5.15GHz | マルチスレッド時は全コア4.825GHzで動作 |
AMDの資料では、Ryzen 9 7900はCore i9-13900/12900、Ryzen 5 7600はCore i5-13600/12600が対抗モデルとして記載されているが、国内価格を考慮すると実際にはRyzen 9 7900はCore i7-13700、Ryzen 5 7600はCore i5-13400が対抗モデルになるだろう |