エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1240
2023.01.09 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新ベンチマークである「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を⾏っている。
Ryzen 7000シリーズのスコアの傾向は「Fire Strike」とほぼ同じ。またRyzen 7000シリーズと第13世代Intel Coreプロセッサの比較では、全体的にRyzen 7000シリーズが優勢。特にRyzen 5 7600は、Core i5-13400よりフルHD解像度で約12%、WQHD解像度でも約9%高いスコアをマークし、Zen 4アーキテクチャのゲーム性能の高さがスコアにもしっかりと表れている。
続いてRPGとしては重量級のゲーム「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアを確認していこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィックス設定は「高品質」を選択している。
4K解像度やWQHD解像度ではGPUの負荷が高いこともあり、CPUの影響はほとんどなし。またフルHD解像度でもRyzen 7000シリーズとCore i7-13700のスコアはほぼ横並びになる。ただし、Core i5-13400はその他のCPUより約3%低いスコアで、やはり1世代前のアーキテクチャを採用している影響があるようだ。
続いて、人気FPSゲームの最新作「Far Cry 6」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。画質設定は「最高」、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
4K解像度についてはGPUの負荷が高いため、CPUに関係なくスコアは横並び。またRaptor Lakeへの最適化が進んでいるようでWQHD解像度やフルHD解像度ではCore i7-13700がRyzen 7000シリーズを上回る。ただし、Aldere LakeよりはRyzen 7000シリーズのほうが優勢で、Ryzen 5 7600でもCore i5-13400を上回るフレームレートを叩き出している。
オープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。グラフィック品質を「最大」に設定し、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行っている。
4K解像度やWQHD解像度では、GPUの負荷が高いこともありスコアはほぼ横並び。フルHD解像度では、Core i5-13400については1モデルだけスコアが落ち込んでいるが、Ryzen 9 7900とRyzen 7 7700、Core i7-13700はほとんど差がなし、Ryzen 5 7600でもその差は約4%しかなく、この4モデルならどれを使用しても大きな違いはないだろう。
ゲーム系ベンチマークのラストは「Cyberpunk 2077」をチェックしていこう。解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類、クイックプリセットは“レイトレーシング:ウルトラ”で、超解像技術については無効化している。
レイトレーシングに対応するゲームの中でも特に重量級のゲームとして知られる「Cyberpunk 2077」。今回検証に使用したRadeon RX 6800 XTではGPUの負荷が大きいこともあり、すべての解像度でスコアは横並びになった。