エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1243
2023.01.18 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
BIOSTAR「B760M-SILVER」 市場想定売価税込28,800円前後(2023年1月3日発売) 製品情報(BIOSTAR/株式会社アユート) |
第13世代Intel Coreプロセッサベースの自作は、CPU以前にマザーボードが高すぎる。そんな声も徐々に収まっていくだろうか。オーバークロック機能をオミットして価格を抑えたNon-KモデルのCPUとともに、LGA1700向けの廉価チップセットを搭載したマザーボードが新たに登場した。
早速複数のメーカーから多数の製品が投入されているが、今回はその中からIntel B760チップセットを搭載するBIOSTARの「B760M-SILVER」を取り上げる。シルバーの大型ヒートシンクを備えた「SILVER」シリーズに属するMicroATXモデルで、3万円を割り込む手頃な価格設定が魅力の製品だ。
コスパ重視なモデルに定評があるBIOSTARから登場した、お値段以上な印象のIntel B760マザーボード「B760M-SILVER」 |
それでいて「70A Dr.MOS」で構成された合計12(10+1+1)フェーズの電源回路を備えるなど、同価格帯ではトップクラスの堅牢な電源設計を誇る。コストパフォーマンスを意識しつつ、しっかりした第13世代マシンを組み上げたいという向きにはピッタリなマザーボードだろう。
メモリスロットは最大6,000MHz動作に対応するDDR5×4を備え、最大128GBを実装可能。ストレージはPCI Express 4.0対応のM.2スロット×2を搭載し、その内1基には専用ヒートシンクも標準装備している。
そのほか、拡張スロットはPCI Express 5.0に対応するメタルシールド装備の装甲仕様。ネットワークには雷サージガードの「2.5GUARD」を備えたRealtekチップによる2.5ギガビットLANを搭載、拡張用のM.2スロット(E Key)によりWi-Fiモジュールを増設することもできる。
シルバーを基調とした「SILVER」シリーズらしいデザインのパッケージ。MicroATXモデルということもあり、ボックスサイズはかなりコンパクトだ |
ウリになる機能やスペックについて記載されたパッケージ裏面。付属品としては、マニュアルやI/Oパネル、SATAケーブルなどが同梱されている |
コストパフォーマンスモデルという位置付けながら、堅実な電源回路をはじめ最新マザーボードに要求される機能は、一通り揃えられているという印象。購入から1ヶ月以内に「BIOSTAR VIP CARE」で製品登録を行うと、保証期間を1年から4年に延長できる(期限は2023年12月31日まで)などサポートも手厚い。コスト面にシビアな自作ファンの注目を集める製品になりそうだ。