エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1246
2023.01.25 更新
文:編集部 Tawashi/撮影:pepe
概要確認に続き、ここからは実際に動作させた画面や製品情報、資料等を確認しながら各種機能についてもう少し具体的に見ていこう。ゲームでは「Apex Legend」や「VALORANT」、「フォートナイト」といったタイトルで試している。
最大の特徴である曲率1,500Rの湾曲パネルがもたらす没入感はApex LegendやVALORANTといったFPS系タイトルで特に実感できる。理由は、画面と目の距離が一定に保たれピント合わせの回数が減り、結果的に疲れが軽減されるといった効果があるためだ。また、画面に正対した際の左右の状況は把握しやすく、中央の動きにより集中できるようになるというのも利点だろう。
そのほか、PlayStation 5やXbox Series Xといった最新のコンシューマゲーム機では120Hz出力に対応するため、PC以外のゲーミング液晶ディスプレイとしても活躍してくれる。PS5で遊べる120FPS対応タイトルソフトも10を越えており、今後もますます増えてくることが予想されるが「G242C」なら快適な環境で遊ぶことができる。
ゲーミング液晶ディスプレイとしては必須といえる高速な描画性能はリフレッシュレート165Hz(オーバークロック時170Hz)と応答速度1ms(MPRT)を実現する。当然、ゲームプレイ時におけるアドバンテージになり、FPSはもちろんフォートナイトのようなTPS系タイトルでも恩恵を得ることができる。一瞬の判断がスコアに直結するゲームを好んでプレイすると言う人にとっては重要な要素だ。
リフレッシュレートはNVIDIAコントロールパネルから変更できる。170Hz動作をさせるにはOSDメニューよりDPオーバークロックをONにしておこう |
MSI製ゲーミング液晶ディスプレイの定番かつ実用的な機能として、本機にも「ナイトビジョン」が実装されている。暗闇や夜といった暗いシーンの映像を見やすく補正。通常暗いシーンは、液晶の輝度を上げたりすることで視認性が改善されるが、画面全体の輝度を一律で向上させるため、明るい部分は白飛びしやすい。ナイトビジョンでは、5段階で輝度を最適化することで、白飛びを抑えゲームの雰囲気を損なうことなく視認性を高めることができる。今回はフォートナイトを使ってテストしているので、後半のセッションで詳細を確認してほしい。
アイケア機能として用意されるのが、画面のチラつきを抑えることで疲労を軽減する「アンチフリッカー」(動作時は常に有効)。もうひとつは、長時間あびることで体内時計を狂わせ眼精疲労の原因になると言われるブルーライトの総量を減らす「ブルーライトカット」機能だ。ブルーライトカット機能については、OSDメニューよりON/OFFの切り替えが可能だが、色味の変化などをよく確認した上で使用するといいだろう。
「Naviキー」は右手を伸ばした背面側にあるため、設定変更は簡単にできる |
本体背面に搭載する「Naviキー」を使う事で、簡単にOSDメニューを操作可能。上下左右に倒すことで、割り当てたショートカット機能を素早く呼び出し選択できる。入力切り替えや輝度といった基本設定はもちろん、ナイトビジョン、DPオーバークロック、画質プリセット、SmartCrosshair、アラームクロックといった機能のカスタマイズができる。
アラームクロックや6パターンの好きなクロスヘアを選べるゲームアシスタンス機能 |
ゲームモードとして「ユーザー」「FPS」「レーシング」「RTS」「RPG」の5種類が用意されている。実際にVALORANTで試した画像を並べてみたが、モードにより見え方や色合いはかなり変化する。必ずしもプレイするタイトルとモードが一致する必要はなく、自分に合ったモードを選択するといいだろう。
「FPS」 | 「レーシング」 |
「RTS」 | 「RPG」 |