エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1247
2023.01.27 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
CPUと密着させ、熱を吸い上げるために重要な受熱ベースプレート。ここは各社の工夫が見られる箇所で、冷却性能を左右する重要なポイント言えよう。
T120 RGB/T120は比較的薄型の受熱ベースプレート(COLDPLATE)が採用されており、最も厚い箇所で実測約9mmだった。また受熱ベースプレート上部は凹凸があるものの、ヒートシンク形状とまでは行かず、トピックとなる仕掛けは用意されていない。ホワイト塗装だけに見た目では判別しにくいものの、仕様書によると素材は熱伝導率が高い銅製で、外形寸法は40mmx30mmとされる。
比較的薄型の受熱ベースプレート(COLDPLATE) |
上面に細工は無い一方で、CPU接触面はヒートパイプが直接触する「ダイレクトコンタクトテクノロジー」が採用されている。φ6mmの銅製ヒートパイプはフラットに加工され、放熱フィン全体に素早く熱を移動させる工夫がなされていた。
出始めの頃は大流行した、いわゆるダイレクトタッチ式ヒートパイプ。見た目にはキレイに加工されているようだ |
ホワイト色に統一されたヒートパイプは、一般的な空冷クーラーが採用するφ6mmで、ちょうど受熱ベースプレート部を支点として、左右対象で緩やかにカーブを描き、52枚の放熱フィンに貫通させている。ヒートシンク自体が幅40mmのナロータイプだけに、比較的間隔を空けずに配管されている。
エキゾーストパイプのように整列した先から、それぞれのポジションに伸びるヒートパイプ |
NZXTロゴ入りトップカバーと中蓋を外し、放熱フィン最上面からヒートパイプのレイアウトを確認 |