エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1249
2023.01.31 更新
文:撮影・藤田 忠/編集・松枝 清顕(編集部)
GIGABYTE「B760 DS3H DDR4 (rev. 1.0)」 市場想定売価税込22,900円前後(2023年1月3日発売) 製品情報(GIGABYTE) |
マザーボードが高額かつハイエンドなCPUクーラーが要求されるというネックを解決した、Non-K版の第13世代Coreプロセッサと最新ミドルチップの「Intel B760」。マザーボードは順調にラインナップが拡充され、2万円台で購入できる低価格モデルも増えている。今回はそんな中から、GIGABYTEの「B760 DS3H DDR4 (rev. 1.0)」を取り上げる。低コスト自作の定番であり、お馴染みの”UD”ロゴが入った黒色のパッケージに包まれた「Ultra Durable」シリーズに属するATXモデルで、販売開始時から2万円台前半という手頃な価格なのが魅力だ。
「B760 DS3H DDR4 (rev. 1.0)」は、コストを抑えた自作の定番とも言えるGIGABYTE「Ultra Durable」シリーズのIntel B760マザーボードだ |
2.5ギガビットLANやWi-Fi 6といった最新世代の規格や、LEDギミックといったプラスαの機能は備えていない割り切り仕様が機能面における特徴。ブラウジングなどの日常使いから、軽い写真の編集、ビジネスワークといったライトな用途をターゲットにしたマザーボードになっている。と言っても電源回路は第13世代Intel Coreプロセッサに合わせて、同シリーズのIntel B660マザーボードから強化され、P-PAKによる8+2+1フェーズ電源を搭載している。
そのほかメモリは既存環境からの流用が可能なDDR4×4のスロットを備え、最大128GBを搭載できる。ストレージはPCI Express 4.0対応のM.2スロット×2と、4基のSATA 3.0コネクタを実装。ただし、M.2スロットにヒートシンクは装備していない。トップ側MOSFETもヒートシンク未装備のため、CPUソケット周りにエアフローを生む空冷CPUクーラーとの組み合わせが前提の設計と言える。
拡張スロットは、PCI Express 4.0(×16)スロットのほか、PCI Express 4.0(x4/x16形状)を4スロット装備している。Wi-Fi 6などは、拡張スロットを利用して増設するのも良いだろう。
黒いパッケージに、大きく”UD”ロゴが入ったお馴染みのデザイン。店頭でもひと目でわかる | 特徴や、リアインターフェースの配置イラストが記載されたパッケージ裏面 |
製品詳細ページのQRコードが記載されたシートや、I/Oパネル、SATAケーブルなどが同梱されている |
電源回路は6+2+1に減るが、M.2ヒートシンク「M.2 Thermal Guard」や、2.5ギガビットLAN、Wi-Fi 6を備えるMicroATXモデル「B760M DS3H AX DDR4 (rev. 1.x)」など、同価格帯でスペックの異なる姉妹モデルも複数ラインナップ。用途に合わせて選べるのが「Ultra Durable」シリーズの魅力でもある。
「Ultra Durable」シリーズのMicroATX「B760M DS3H AX DDR4 (rev. 1.0)」。市場想定売価税込23,210円前後 |
また、コストを抑えたGIGABYTE「Ultra Durable」シリーズだが、メインストリームモデルの「AORUS」シリーズなどと同じく、購入から6カ月間のピン折れ保証(国内正規代理店扱い品のみ)が付属している。初めて自作する人や、久しぶりに組む人も安心だ。
パッケージに貼られたシールが目印。当然だが、オークションやフリーマーケットなどで入手した製品は、たとえ新品でも保証の対象外になる | ちょっとした油断で動作しなくなるピンが、ズラリと並ぶLGAソケット |