エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1250
2023.02.02 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
最高7,200+MHzまでの高クロックメモリへの対応が謳われているBIOSTAR「Z790 VALKYRIE」だが、オーバークロックメモリを導入することでパフォーマンスにどう影響するのだろうか。そこで今回はKLEVV「CRAS XR5 RGB DDR5」シリーズの「KD5AGUA80-62E400S」をXMPプロファイルに用意されている6,200MHzの他、使用している人が多いであろう5,200MHz、4,800MHzに手動で設定して各種ベンチマークをチェックしてみることにした。
6,200MHzの「KD5AGUA80-62E400S」だが、Intel XMPプロファイルを読み込むだけで規定クロックでの動作が可能だった |
5,200MHz動作時のCPU-Z 2.03.0の結果 | 4,800MHz動作時のCPU-Z 2.03.0の結果 |
まず「AIDA64」のメモリ帯域を確認したところ、メモリクロックが高くなるに連れて帯域幅も広くなり、4,800MHzと6,200MHzの比較では約25%も向上している。またメモリタイミングは同じにも関わらずレイテンシも約80%に削減されており、メモリ関連のベンチマークではメモリクロックの影響はとても大きいことがわかる。
一方、定番3Dレンダリングベンチマーク「CINEBENCH」系テストでは、3種類全てのテストでシングルコアテスト、マルチコアテストともその差は1%前後に留まりスコアは横並び。CPUへの依存度が高い処理では、オーバークロックメモリの効果がほとんどないものがあることは覚えておく必要があるだろう。
続いてゲーム系ベンチマークをフルHD解像度で検証したところ、GPUへの負荷が大きい「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ではほとんど差がないものの、比較的GPUへの負荷が軽い「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」や「Rainbow Six Siege」では約5%の差がついた。ハイエンドグラフィックスカードを使い、フレームレートを追求するような使い方をする場合には、メモリも予算が許す限り高クロックなものを用意するといいだろう。