エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1251
2023.02.04 更新
文:編集部 Tawashi/撮影:pepe
注目したいのはワイヤードリモコンによる切り替えが実にスムーズな点だ。「US3312」では異なるシステム(Windows、MacOS、Linux)に対応しており、切り替えも独自技術により約3秒で完了する。実際に試した感想では、合間にお茶を一口飲む暇もないといったところ。切り替え時にまったくストレスを感じることがないため、複数PCを行き来する作業も効率的に進めることができる。
手元のワイヤードリモコンと本体。動作時は内蔵のLEDインジケータが点灯し、PC1とPC2のどちらが液晶ディスプレイ画面に表示されているのか分かる | Macbookの場合はMagSafeやThunderboltを別途給電することで、スリープさせずに映像を出力させるクラムシェルモードにも対応 |
DP alt modeに対応するUSB Type-Cデバイスであれば、スマートフォンやタブレットも利用できる。動画にはないが、筆者が外出先で使用する事が多いMicrosoft「Surface Pro 7」でも動作を確認できた。なお「US3312」は最大解像度がUHD-4Kの3,840×2,160を上回る、デジタルシネマ向けの標準規格、DCI 4K(4,096×2,160@60Hz)にも対応する。デバイスを多数所有する映像制作に携わるコンテンツクリエイターにとっても最適だろう。
ここまで「US3312」を試してきた。日中持ち歩いていたノートPCやタブレットを帰宅後に接続。データや資料の整理が使い慣れたキーボードやマウスを使って操作できると言うのは、思いのほか便利だ。KVM本体側に切替スイッチを搭載する製品も多い中、セットアップ完了後は手元まで伸びるワイヤードリモコンを押すだけという手軽さも嬉しい。なにより異なるシステム間においても、画面の切り替えに要する時間が短いと言うのは、使用頻度が高くなっても気にせず使い続けることができる。
気付くとUSB Type-Cデバイスを複数所有するという人は少なくないはず。「US3312」を使えば、現在のまとまりがないデスク周りを整頓する事も可能だろう。KVMスイッチを使ったことがないと言う人や、USB Type-Cデバイスを多数所有する人なら是非とも導入を検討してほしいアイテムだ。
協力:ATENジャパン株式会社