エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1255
2023.02.16 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
PCへの組み込み手順を確認したところで、ここからは「SE-224-XTS」の冷却性能をチェックしていこう。テストに使用するCPUは第13世代Intel CoreプロセッサのハイエンドモデルCore i7-13700K、マザーボードはASRock「Z790 Steel Legend WiFi」で、インタラクティブUEFIの「CPU Cooler Type」は「Air Cooling」を選択している。またストレステストは「OCCT 11.0.20:CPU:データセット大」と「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」を使い、CPU温度はCPU Packageの数値を、騒音値はデータログ機能を備えた騒音計アズワン「TM-103」をファンから30cmの距離に設置して計測を行った。
UEFIの「CPU Cooler Type」は「Air Cooling」を選択してテストを実施 |
CPUには第13世代Intel CoreプロセッサのハイエンドモデルCore i7-13700Kを使用。Pコア、Eコアとも8コアで、先代のCore i9-12900Kと同等以上の性能を発揮する |
「CPU Cooler Type」で「Air Cooling」を選択するとPL1=125W、PL2=4,095.9Wに設定されていた |
まず「OCCT 11.0.20」の結果を確認すると、テスト開始直後の約1分間はPackage Powerは約210W、Pコアクロックは5.4GHz、Eコアクロックは4.2GHzに引き上げられ、CPU温度も94℃まで上昇する。しかし、その後はPackage Powerは125W、Pコアクロックは4.6GHz、Eコアクロックは3.5GHzに落ち着き、CPU温度も67~70℃で推移する。
そして「CINEBENCH R23」では、テスト開始直後の約1分間はPackage Powerがさらに上昇し、最高で245Wを記録。CPU温度も100℃に達してしまう。ただし、その後はPackage Power、CPUクロックとも「OCCT 11.0.20」とほぼ同じレベルまで低下。CPU温度も70℃前後で推移し、冷却性能にはまだだいぶ余力が残されている。
アイドル時のファン回転数は700rpm前後、騒音値は28dBA台にとどまり、耳を済ましても風切り音はほとんど聞こえなかった。
また高負荷時の結果を確認すると、「OCCT 11.0.20」実行時のファン回転数は1,200~1,500rpm、ノイズレベルが40~43dBA、「CINEBENCH R23」実行時のファン回転数は1,550rpm前後、ノイズレベルは43dBA前後でほぼフラットなグラフ。
いずれもノイズレベルが40dBAを超えるため、ファンの風切り音は確実に聞こえるものの、比較的低音ということもあり、耳障りに感じるほどではなかった。PCケースに入れて、デスクの下などに設置してしまえば気になることはないだろう。