エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1255
2023.02.16 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
TDP65WのRyzen 7 7700に続き、同じく8コア/16スレッドながら、TDPが105Wに設定されているRyzen 7 7700Xでも冷却性能をチェックしていこう。
TDP105WのRyzen 7 7700X。PPTは142Wで、Ryzen 7 7700から54Wも引き上げられている |
もともとCCDが一基しかなく、クロックも高めなことから放熱面では不利なRyzen 7 7700Xだが、「OCCT 11.0.20」ではPackage Powerは最高120W強で頭打ち。CPU温度も75~85℃で推移し、CPUが許容する最高温度95℃までは約10℃の余裕がある。
ただし、「CINEBENCH R23」ではPackage PowerはPPTの最大値である142W、温度もCPUが許容する95℃でほぼ張り付いてしまう。とは言え、サーマルスロットリングによるPackage Powerや動作クロックの低下は見られず、「SE-224-XTS」を使えばRyzen 7 7700Xのポテンシャルを最大限に引き出すことができる。
ファンの回転数は「CINEBENCH R23」ではほぼ1,500rpm、ノイズレベルは43dBA前後でフラットなグラフ。また「OCCT 11.0.20」ではファンの回転数は1,300~1,500rpmで大きく変動するが、最大ノイズは43dBA前後で変わらず。Core i7-13700Kの時と同様、風切り音は聞こえるものの比較的低音のノイズのため、耳障りに感じるほどではなかった。