エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1259
2023.02.27 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずはCPUの瞬間的な最高パフォーマンスを計測できる「CINEBENCH R15」のスコアから確認していこう。
Ryzen 9 7950X3Dでは、Ryzen 9 7950Xに比べてマルチスレッド処理時の動作クロックが低いこともあり、マルチコアテストはほぼクロック通り約8%の差がついた。ただしシングルコアテストでは、Ryzen 9 7950X3Dと同じく5.7GHzまで上昇するため全く同じスコアになった。ちなみにCore i9-13900Kとの比較では、マルチコアテストは約6%低いが、シングルコアテストは約3%上回る。
続いて「CINEBENCH R15」より処理が重くなる「CINEBENCH R20」のスコアも確認しておこう。
Ryzen 9 7950Xとの比較では、マルチコアテストは約8%低くなるが、シングルコアテストは同等で「CINEBENCH R15」と傾向は全く同じ。またCore i9-13900Kとの比較では、シングルコアテストでスコアが逆転し、マルチコアテストの差は約9%に差が広がった。
続いてメニーコアCPUへ最適化されている最新レンダリングベンチマーク「CINEBENCH R23」のスコアを確認しておこう。
スコアの傾向は「CINEBENCH R20」に近く、Ryzen 9 7950Xとの比較ではシングルコアテストはほぼ同等ながら、マルチコアテストではやはり約8%の差を付けられている。そしてCore i9-13900Kに対しては、シングルコアテストで約8%、マルチコアテストでは約13%低く、基本的に「CINEBENCH」系のマルチコアテストでは、Ryzen 9 7950X3D/7950Xより実コア数が多いCore i9-13900Kが優勢だ。