エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1259
2023.02.27 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「CINEBENCH」系のベンチマークが一段落したところで、「V-Ray 5」ベースのレンダリングベンチマーク「V-Ray 5.0.20 Benchmark」の結果を確認しておこう。
「CINEBENCH」系のマルチコアテストでは、Core i9-13900Kが優勢だったが、「V-Ray 5.0.20 Benchmark」ではいわゆるPコアの影響のほうが大きいようで、Ryzen 9 7950Xがトップを獲得。Ryzen 9 7950X3DもCore i9-13900Kより約3%高いスコアを記録した。
3Dモデリングソフト「Blender」のレンダリング性能を計測する「Blender Benchmark 3.4.0」のスコアも確認しておこう。レンダリングにはCPUを選択し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」を使用している。
Ryzen 9 7950Xに対しては3~6%スコアが低いものの、Core i9-13900Kとの比較では「monster」はほぼ同等、「junkshop」や「classroom」では3~6%上回るスコアを記録した。ここまでの結果を見る限り、クロックが低い分Ryzen 9 7950Xには敵わないものの、Core i9-13900Kに対しては上回るものも多く、先代のRyzen 7 5800X3Dと違い、マルチスレッド性能についても現行のCPUとしては最高クラスの性能を実現していることがわかる。
続いて、システムの総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
「PCMark 10 Extended」では、ここまでのテストと同様あまり3D V-Cacheのメリットは無いようで、Ryzen 9 7950Xとの比較では約3%低いスコア。ただし、Core i9-13900Kとの比較ではGamingを筆頭にすべてのテストで上回り、総合スコアも約3%上回る。