エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1260
2023.03.02 更新
文:撮影・こまめ
「Prestige 13 Evo A12M」の筐体はとてもコンパクトだ。フットプリントは幅299mm、奥行き210mmで、A4サイズ(幅299mm、奥行き210mm)よりもわずかに小さい程度。A4用紙が入るバッグ/ケースであれば、難なく収納できる。高さは16.9mmで数値的にはノートPCとしては薄いほうではあるが、筐体が小さいため数値ほど薄くは感じられなかった。またゴム足を含めた設置時の高さは19.3mmあり、多少の厚みは感じる。しかしモバイル向けとしては非常に高性能なCPUを搭載していることを考えれば、十分納得できる範囲だ。
「Prestige 13 Evo A12M」の外観。フットプリントは幅290mm、奥行き210mmで、A4用紙よりもわずかに小さい |
筐体は軽量かつ強度に優れるマグネシウム合金製。「防指紋加工」が施され、付着した指紋の跡や油脂はサッと拭き取ることができる | 本体カラーはステラグレイとマットホワイトの2色(テスト機はステラグレイ)。高さは数値的に薄いほうではあるが、ゴム足の影響で設置時には少々の厚みを感じる |
重量は実測で976g。非常に軽く、持ち歩きが苦にならない |
インターフェイスはThunderbolt 4 (USB PD対応)×2、USB 3.2 Gen 2 Type-A×1、HDMI×1、マイク/ヘッドホンコンボジャック×1の構成だ。数と種類が多いわけではないが、モバイル用途であれば十分と言っていい。最近はUSB Type-Cのみの機種も増えていることを考えれば、いろいろ使えるのはありがたい。
左側面には電源コネクタ、HDMI、Thunderbolt 4 (USB PD対応)×2を配置 |
右側面の構成はmicroSDカードリーダー(microSDXC対応)、ケンジントンロック用セキュリティスロット、USB 3.2 Gen 2 Type-A×1 |
ディスプレイ上部のWebカメラはプライバシーシャッター付きで、1,920×1,080ドットの写真撮影と1080p/30fpsの動画撮影に対応。顔認証用のIRカメラも用意されている | 電源ボタンは指紋センサー内蔵。ボタンは長押ししないと反応しないため、文章入力中に押し間違えても電源が切れることはない |
電源アダプターは丸口タイプとType-Cタイプの2種類を用意(写真は丸口タイプ) |
本体内部の空冷ファンは1基のみだ。一般的には2基のほうが冷却しやすくCPU性能も向上するのだが、重量を減らすために1基としたのだと思われる。しかし実際にベンチマークテストを行なったところ、熱によって性能が大きく低下している様子は見受けられなかった。全体的に効率よく排熱されているのだろう。ただし標準収録ソフトで最大パフォーマンス設定にすると、駆動音がそれなり大きく聞こえる。パフォーマンスと音のバランスを見極めながら調整するといい。
「Prestige 13 Evo A12M」の底面部。今回は検証のためにカバーを外して内部を確認しているが、ユーザー自身が分解やパーツ交換を行なうとメーカー保証の対象外となるので注意していただきたい |
「Prestige 13 Evo A12M」の本体内部 |
内部の空冷パーツ。空冷ファンとヒートパイプ、空冷フィンが1基ずつの、比較的シンプルな構成だ |
排気口は本体背面。ディスプレイを開くと風がパネルに当たって上方向に流れるエアフローだ | メモリはオンボードのため、メモリスロットは用意されていない。テスト機ではM.2スロットにPCI Express 4.0(x4)接続の2TB SSDがセットされていた |