エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1260
2023.03.02 更新
文:撮影・こまめ
同じく「3DMark Version 2.25.8056」から、DirectX 11のパフォーマンスを計測する「Fire Strike」の結果について。
Direct X12に比べて処理が軽いDirectX 11のテストでも同様に、目標値である10,000は超えられなかった。しかしスコア的には数年前のエントリー向けゲーミングノートPCで使われていたNVIDIA GeForce GTX 1050(2GB)に迫るほどの結果が出ている。技術的な進歩によって、1kg切りのモバイルノートPCでもその程度のパフォーマンスが出ているのには驚くほかない。ちなみに「ヴァロラント」などのごく軽いゲームであれば、十分楽しめるだろう。
「PCMark 10」は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストだ。各テストのスコアが目標値を上回ることで、その分野では快適に使えるとのこと。ただしテスト内容の処理が軽く、特にクリエイティブワークを扱う「Digital Content Creation (コンテンツ制作)」では小規模クラスの作品作りを対象としている。
どのテストでも目標値は超えているが、なかでもシングルコア性能が強く影響する「Essentials (一般利用)」のスコアが高い。また「Digital Content Creation (コンテンツ制作)」のスコアも、外部GPU非搭載機種としてはかなり優秀だ。「Prestige 13 Evo A12M」は軽量コンパクトなモバイルノートPCでありながらも、オールマイティに使えると考えていい。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークソフトでは、解像度とプリセットの画質を変えてテストを行なった。
このテストはグラフィックス処理がやや重く、そこそこのパフォーマンスが求められる。専用GPU搭載のゲーミングノートPCではないためスコアはあまり期待していなかったのだが、プリセットの「標準品質」で快適に遊べる目安の平均60fpsを実現してしまった。実際にゲームを長時間快適に楽しめるかについてはまた別の話ではあるのだが、内蔵グラフィックスで処理の重い中量級タイトルで平均60fpsをクリアできたのは、かなりの驚きだ。
ベンチマーク結果をご覧いただくとおわかりのとおり、「Prestige 13 Evo A12M」は並みのノートPCでは太刀打ちできないほどのパフォーマンスを実現している。しかもほぼA4サイズの大きさと、1kg切りの筐体でだ。これだけ高性能であるならば、約25万円の価格も決して高くはないと言えるのではないだろうか。ガッツリ使える超高性能モバイルを探している方には、ぜひチェックしていただきたい。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社