エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1263
2023.03.09 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:pepe
ここからは「RadiX AX6600」にPCを接続して、実際のパフォーマンスをチェックしていく。テスト用のPCには、Core i7-12700HとGeForce RTX 3070 Ti Laptop GPUを搭載し、ワイヤレスモジュールにKiller Wi-Fi 6E AX1675iを採用する、17型WQHDゲーミングノートPC「Raider GE76 GE76-12UGS-218JP」を使用。またサーバーとして別途2.5ギガビットLAN経由で自前のノートPCを接続している。
5GHz-HならKiller Wi-Fi 6E AX1675iの最高転送速度2,402Mbpsで接続可能 | 5GHz-L接続時の転送速度は1,201Mbps |
2.4GHz接続時の転送速度は573Mbps |
従来型QoSを使用した場合は「MSI First」機能を利用することができる |
さてまずはネットワークの転送速度を計測する「iperf3」のテスト結果から確認していこう。接続方式は5GHz-H、5GHz-L、2.4GHzの3種類に加えて、ギガビットLANと2.5ギガビットLANによる有線接続も試している。
無線LANの転送速度はあくまでも理論値のため、有線LANに比べると実行速度は大幅に低下するのは御存知の通り。とは言え、転送速度2,404Mbpsの5GHz-H接続時は、ギガビットLANの約8割の帯域幅を実現しており、有線LANに近いパフォーマンスが期待できる。また1,201Mbpsの5GHz-Lとの比較では約2倍、574Mbpsの2.4GHzからは約5倍スコアが向上しており、無線LAN同士ではほぼ帯域幅通りの差が出ている。
続いて、サーバーとして使用しているPC上に共有フォルダを作成し、「Raider GE76 GE76-12UGS-218JP」でネットワークドライブとしてマウントした状態で「CrystalDiskMark 8.0.4」の転送速度を確認してみることにした。
5GHz-H接続時の「CrystalDiskMark 8.0.4」 | 5GHz-L接続時の「CrystalDiskMark 8.0.4」 |
2.4GHz接続時の「CrystalDiskMark 8.0.4」 | ギガビットLAN接続時の「CrystalDiskMark 8.0.4」 |
2.5ギガビットLAN接続時の「CrystalDiskMark 8.0.4」 |
さすがに「RND4K Q1T1」については全体的に有線LANが強いものの、5GHz-H接続時のシーケンシャル読込は「SEQ1M Q8T8」「SEQ1M Q1T1」ともギガビットLANを上回る。また書込についても「SEQ1M Q8T8」こそ逆転を許すものの、「SEQ1M Q1T1」ではギガビットLANを上回るスコアを記録し、シーケンシャルアクセスであればギガビットLANと遜色ない性能が期待できる。また無線LAN同士の比較では2.4GHzのスコアが伸び悩むことから、ゲームや動画など、帯域幅を必要とする処理を行う場合は5GHz帯を選択したほうがいいだろう。