エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1265
2023.03.15 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
まず最初は、PCに強力な負荷をかけることができるストレステストの定番「OCCT」の最新バージョン「OCCT 11.0.21」をチョイス。CPUとグラフィックスカードの両方に負荷をかける「電源」プリセット使用し、30分間連続で動作させている。
ちなみに検証時の消費電力は最大678Wに達していた。1000Wモデルの「TUF Gaming 1000W Gold」にとっては、7割に迫る強力な負荷がかかっていたことになる。
システムの主要な動作に用いられる+12Vの挙動をみていこう。基本的にすべての部位で定格の12Vを割り込んでいるものの、ATX 3.0規格で定められている-7%の変動幅には遠く及ばない。ATX電源はわずか0.5%、CPU補助電源も0.7%程度、最も変動の大きかった12VHPWRでさえ1%程度に収まっていた。しかもテスト中は一貫してほぼ同じ出力を維持しており、動作は極めて安定している。
続いては3Dベンチマークテストの「3DMark」から、DirectX 12 Ultimateに対応した「Speed Way Stress Test」を動作させてみる。GeForce RTX 40シリーズに最適化された「Speed Way」ベースのストレステストで、WQHD解像度のプリセットながら強力な負荷をかけることができる。
なお、動作中の消費電力は最大486Wだった。電源ユニットは負荷50%で最高の変換効率を発揮できることから、効率面では理想的な環境で動作していたことになる。
ATX電源はフルロード中11.92~11.93Vで推移する安定した動作で、変動幅も0.7%未満。CPU補助電源も11.94~11.95V範囲で出力を維持しており、変動幅はさらに少ない0.5%に留まった。フルロード中の安定性は12VHPWRも同様で、変動幅も最大で1%に収まっている。規格上7%までの下振れが許容されていることを考慮すれば、かなり余裕のある動作であることが分かる。