エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1266
2023.03.17 更新
文:編集部/撮影:pepe
PCケースに続き、内部構造の詳細を見ていこう。「CL-A7G37R」を語るうえで外せないのが、採用マザーボードであるASRock「LiveMixer」シリーズの「B650 LiveMixer」だ。配信者がPCでも個性が出せるよう、芸術性のある落書きをイメージしたというカラフルなデザインを採用。ストリーマー向けモデルとして昨年投入された、AMD B650チップセットを搭載するSocket AM5対応モデルで、ヒートシンクは鮮やかなオレンジで彩られている。
機能面におけるポイントとして挙げられるのが、背面14ポートを含む合計23のUSBポートを備えるところ。配信やコンテンツ制作向けにさまざまな補助デバイスの接続性を高めたのが特徴だ。先の早田氏のコメントにもあったように、複数のカメラやUSBマイク、オーディオデバイス、キャプチャユニット、照明、「Elgato Stream Deck」「AVerMedia Live Streamer NEXUS」といった配信者向けキーデバイスなど、大抵のUSBデバイスであれば全て接続できる。
長時間の配信にも耐えられるよう電源回路には「Smart Power Stage」や「ニチコン12Kブラックコンデンサ」などの高品質なパーツを搭載。定格での安定動作をターゲットにしており、電源回路のフェーズ数は14+2+1で、基板には2オンス銅層を備えた8層基板を採用する。
メモリスロットはDDR5-6400+×4(最大128GB)、ストレージはPCI Express 5.0に対応する「Blazing M.2」×1、PCI Express 4.0(x4)接続の「Hyper M.2」×2、拡張スロットはPCI Express 4.0(x16)×1、PCI Express 4.0(x4/x16形状)×1、PCI Express 3.0(x4/x16形状)×1を備える。なお言うまでもなく、マザーボードのカスタマイズは非対応だ。
そんな「B650 LiveMixer」に搭載されるCPUには、AMD最新の「Zen 4」アーキテクチャを採用するRyzen 7000シリーズのミドルレンジ「Ryzen 7 7700X」(8コア/16スレッド/定格4.5GHz/最大5.4GHz/キャッシュ512KB+8MB+32MB/TDP105W)が選ばれている。DDR5メモリやPCI Express 5.0、AVX-512拡張命令など最新の機能に対応し、将来的に次世代グラフィックスカードやSSDを搭載したい場合にも安心だ。