エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1267
2023.03.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「X670E Steel Legend」では、Ryzen 7000シリーズに合わせて発表されたAMD EXPOに加えて、Intel XMP 3.0のメモリプロファイルにも対応する。そこで今回はKLEVV「KD5AGUA80-62E400S」に用意されているDDR6-6200(6,200MHz)のメモリプロファイルを選択して動作を確認してみることにした。
KLEVV「KD5AGUA80-62E400S」には、JEDEC準拠のDDR5-4800とIntel XMP 3.0準拠のDDR5-6200の2種類のメモリプロファイルが用意されているが、「インタラクティブUEFI」ではいずれも選択することができる |
JEDEC準拠のDDR5-4800動作はもちろん問題なし | Intel XMP 3.0準拠のDDR5-6200でも全てのベンチマークを完走することができた |
元々ASRockが独自に検証しているメモリサポート一覧表に記載されていることもあり、Intel XMP 3.0のプロファイルを読み込むだけで6,200MHzで動作し、すべてのベンチマークテストを問題なく完走することができた。メモリサポート一覧表には、KLEVV「KD5AGUA80-62E400S」以外にもIntel XMP 3.0準拠のメモリが多数記載されているため、オーバークロックメモリを購入する際にはぜひ参考にして欲しい。
続いてオーバークロックメモリの効果をベンチマークで確認していこう。まずは「SiSoft Sandra 20/21」のメモリ関連テストの結果をチェックする。メモリ帯域はいずれも約26%向上し、ほぼクロック通りの結果。またレイテンシについてはDDR5-6200の設定のほうがやや緩めの設定にも関わらず約11%低下しており、メモリクロックの影響が大きいことがわかる。
一方、定番の3Dレンダリングベンチマーク「CINEBENCH」では、R15、R20、R23いずれのバージョンでも、その差は1%未満に留まり大きな違いは出なかった。CPUの影響が大きい処理では、メモリクロックによるメリットがほとんどないものもあることは覚えておく必要がある。
最後にゲーム系ベンチマークの結果を確認していこう。今回は解像度がフルHD、画質設定は最高設定、レイトレーシングは無効にした状態で検証を行っているが「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」や「Watch Dogs Legion」では、いずれも約2%とその違いはわずか。ただし、「Rainbow Six Siege」では約5%、「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」ではその差は約7%に広がり、比較的負荷が軽めゲームで、できる限りフレームレートを稼ぎたい場合はメモリも高速なものを組み合わせたい。