エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1274
2023.04.08 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
MINISFORUM「UM773 SE」(16GB RAM+512GB SSD) 直販価格税込75,920円(2023年3月7日発売) 製品情報(MINISFORUM) |
デスクトップ版Renoirを搭載する「X400」以来、撮って出しレビューでは2度目の登場となるMINISFORUM。今回取り上げるのは、ピンクをベースに満開の桜が描かれたデザインが印象的な超小型デスクトップPC「UM773 SE」だ。
Zen 3+アーキテクチャのノートPC向けCPU「Ryzen 7 7735HS」を搭載する「UM773 Lite」をベースにした製品で、CPUコアは8コア/16スレッド、動作クロックはベースクロックが3.2GHz、ブーストクロックは最高4.75GHzに達し、先代CPU(Ryzen 7 6800H)に比べてシングルコア性能は5%、マルチコア性能は8%向上しているという。
「UM773 Lite」をベースに筐体カラーはピンクに変更。また天板には満開の桜が描かれている |
またポータブルゲーミングPCでも採用例の多いRyzen 7 6800Uと同じ、コア数12基、最大動作クロック2,200MHzの強力なGPU「Radeon 680M」を内蔵しており、ゲーミング性能にも期待が掛かる。
さらにCPUの冷却には120枚のファンブレードを備えた小型ファンと2本のヒートパイプで構成される新設計の薄型クーラーや、液体金属グリスを組み合わせ、高負荷時でもCPUの温度を抑えるとともに静音性を確保している。
新設計の薄型クーラーや液体金属グリスを組み合わせることで、静音性を損なうことなく高い冷却性能を実現している |
主なスペックは、メモリスロットがDDR5 SO-DIMM×2(最大64GB)、ストレージはM.2 2280(PCI Express 4.0×4)×1、2.5インチSATAベイ(7mm厚まで)×1、ネットワークはIntel I225-Vによる2.5ギガビットLAN×1とAMD RZ608によるWi-Fi 6E+Bluetooth 5.2を備え、インターフェイスはフロントが3.5mmコンボジャック×1、USB4×1、USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、リアがUSB 3.2 Gen 2 Type-A×2、USB 2.0 Type-A×2、HDMI×2を搭載する。
桜と富士山が描かれた特別デザインのパッケージ。サイズは実測で幅約200mm、奥行き約114mm、高さ約200mm |
本体サイズは幅127mm、奥行き128mm、高さ47mm、容量0.7リットル。なお製品ラインナップは今回検証するメモリ16GB+512GB SSDモデルの他、ベアボーンキット、メモリ32GB+512GB SSDモデル、メモリ32GB+1TB SSDモデルの計4モデルが用意されている。
製品にはACアダプタ+電源ケーブルの他、縦置き用スタンド、VESAマウンタ、専用SATAコネクタ、交換用ゴム足、HDMIケーブル、各種ネジなどが付属する |
付属のACアダプタは最大119.7W(19.0V/6.3A)まで出力可能 | 「UM773 SE」は、初期設定で英語配列キーボードが選択されているため、日本語配列キーボードでの初期設定方法が記載されたマニュアルが付属 |