エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1278
2023.04.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」のベンチマーク結果を確認していこう。
レイトレーシングを得意にしているGeForce RTX 40シリーズの中でも、ハイエンドに位置づけられるGeForce RTX 4080を搭載するだけあって、総合スコアは17,902、テスト中のフレームレートも約80fpsで、WQHD解像度までなら重量級のゲームでも超解像技術を使うことなく高画質設定でのゲームプレイが可能だろう。またGeForce RTX 4080 Founders Editionとの比較では、ASUS GeForce RTX 4080 16GB GDDR6X Noctua OC Editionの方が優勢だが、その差はわずか。過度の期待は禁物だ。
続いて、シーン全体をレイトレーシングを使い描画する、より高負荷なベンチマーク「DirectX Raytracing feature test」の結果を確認しておこう。
「Port Royal」からフレームレートはさらに向上しており、やはりGeForce RTX 4080はレイトレーシング処理を非常に得意としていることがわかる。またGeForce RTX 4080 Founders Editionとの差も広がっており、「Port Royal」より「DirectX Raytracing feature test」の方がGPU性能の影響が大きいようだ。
続いてレイトレーシングの他、メッシュシェーダーや可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能を備えた最新API DirectX 12 Ultimateをサポートする「Speed Way」の結果を確認していこう。
3DMarkのグラフィックス関連テストでは最も新しく処理が重い「Speed Way」だが、総合スコアは7,127、フレームレートも約70fpsをマークする優秀な結果。今後DirectX 12 Ultimateに対応するゲームが出た場合でもASUS GeForce RTX 4080 16GB GDDR6X Noctua OC Editionなら性能が不足する心配はないだろう。
続いてAPI DirectX 12を使用するベンチマーク「Time Spy」のスコアを確認していこう。プリセットはハイエンドグラフィックスカードということを考慮して「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
「Time Spy」の総合スコアが26,020、フレームレートはスコアが出にくいGraphics test 2でも約160fpsをマークし、WQHD解像度なら超重量級のゲームでも高リフレッシュレートな液晶ディスプレイが視野に入ってくる。そして「Time Spy Extreme」の総合スコアは13,965、Graphics test 2は約80fpsで、4K解像度でもマルチプレイの目安である60fpsを楽にクリアしている。
APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおハイエンドグラフィックスカードということを考慮して、プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
4K解像度の「Fire Strike Ultra」やWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」については、「Time Spy」と傾向はほぼ同じ。さらにフルHD解像度の「Fire Strike」ではフレームレートはGraphics test 1/2とも250fps前後を記録し、300Hzクラスの超高リフレッシュレート液晶ディスプレイを組み合わせた場合でもその性能を十分引き出すことができる。なおGeForce RTX 4080 Founders Editionとの比較では、「Time Spy」「Fire Strike」ともその差は1%未満で誤差の範囲だった。