エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1278
2023.04.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてNVIDIAの最新超解像技術DLSS 3に対応するレースゲーム「F1 22」のベンチマーク結果を確認していこう。ベンチマークの解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、「詳細プリセット」は“超高”、「アンチエイリアス」は“NVIDIA DLSS”、「DLSS超解像度モード」は“バランス”、「DLSSフレーム生成」を“オン”に設定。テストコースは“バーレーン”を選択した。
最新超解像技術DLSS 3で追加されたフレーム生成機能の効果は高く、4K解像度でも160fps超え、フルHD解像度では380fpsに迫る平均フレームレートを記録した。DLSS 3対応(もしくは今後の対応が謳われている)ゲームをする場合は、GeForce RTX 40シリーズのグラフィックスカードを積極的に選択したい。
「F1 22」と同様DLSS 3への対応が追加された、オープンワールド型アクションゲーム「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「クイックプリセット」は“レイトレーシング:ウルトラ”、「DLSS Super Resolution」は“バランス”で、「DLSS Frame Generation」を“オン”に設定。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を実施した。
「Watch Dogs Legion」と双璧をなす重量級のゲームとして知られている「Cyberpunk 2077」だが、DLSS 3のフレーム生成機能を有効にすることで飛躍的にパフォーマンスが向上。4K解像度でも約110fps、フルHD解像度では約233fpsをマークし、いずれも最高画質でもなめらかな映像でゲームを楽しめる。
ゲーム系ベンチマークのラストはリリース時からDLSS 3をサポートする、人気オープンワールドゲーム「ホグワーツ・レガシー」をチェックしていこう。「全体の品質プリセット」は“最高”、「レイトレーシング反射」「レイトレーシングシャドウ」「レイトレーシングによるアンビエントオンクルージョン」は“オン”、「レイトレーシング画質」は“最高”、「アップスケールタイプ」は“NVIDIA DLSS”、「アップスケールモード」は“NVIDIA DLSSクオリティ”、「フレーム生成」は“オン”に設定。解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
最新のゲームということで「Cyberpunk 2077」に比べるとスコアは低下しているが、それでも4K解像度で約94fps、フルHD解像度では約170fpsをマークし、やはりDLSS 3のフレーム生成機能の効果は非常に高いことがわかる。
続いて消費電力をチェックしていこう。なお負荷テストには「3DMark Speed Way Stress Test」を使用し、実行中の最高値を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した状態をアイドル時として計測を行った。
アイドル時は省電力機能によって、動作クロック、電圧ともほぼ同等まで引き下げられるため60W台前半に留まる。また高負荷時の差は5.9Wしか差がなく、このクラスのグラフィックスカードとしては誤差の範囲。オーバークロックモデルによる消費電力の増加は気にする必要がないだろう。