エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1280
2023.04.27 更新
文:撮影・藤田 忠/撮影:編集・松枝 清顕(編集部)
定番ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4」を使って、T700エンジニアリングサンプルのパフォーマンスを確認していこう。
まずは、圧縮率の低い「デフォルト(ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択し、圧縮率の影響を確認していこう。モードは「NVMe SSD」で実行している。
【デフォルト(ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
データサイズ1GiBで実行すると、シーケンシャル、ランダムともに圧縮率の影響は見られなかった。以降のテストは、「デフォルト(ランダム)」のみで実行する。
ここからは「CrystalDiskMark 8.0.4」のデータサイズを変えながら、T700エンジニアリングサンプルの性能を確認していこう。
【16MiB(MB/s)】 | 【16MiB(IOPS)】 |
【64MiB(MB/s)】 | 【64MiB(IOPS)】 |
【256MiB(MB/s)】 | 【256MiB(IOPS)】 |
【1GiB(MB/s)】 | 【1GiB(IOPS)】 |
【4GiB(MB/s)】 | 【4GiB(IOPS)】 |
【16GiB(MB/s)】 | 【16GiB(IOPS)】 |
【64GiB(MB/s)】 | 【64GiB(IOPS)】 |
テストサイズで多少ブレはあるものの、ほぼ公称に近いシーケンシャル読込12,000MB/s台、同書込11,000MB/s台という圧巻のアクセス速度を安定して発揮している。ランダムアクセスのライトに関しては、未だ最適化が完了していないとのことだが、5,500MB/s台(1,300,000 IOPS台)なので、悪い数値ではない。エンジニアリングサンプルで、これだけのパフォーマンスが出ているようであれば、製品版に不安はないだろう。
続いては、実運用を想定したストレージパフォーマンスを計測できる「PCMark10:Full System Drive Benchmark」と、ゲーミングストレージとしてのパフォーマンスを計測する「3DMark:Storage Benchmark」を実行していこう。
【PCMark10:Full System Drive Benchmark】 |
最速モデルのPCI-Express4.0(x4) NVMe M.2 SSDでも3,000台後半だったテストになるが、T700は5,000に迫る4,982を記録している。テスト中のBandwidthも781.29MB/s、Average access timeも33μsと高速になっている。
「3DMark:Storage Benchmark」も同様で、スコアは4,977。Bandwidthの平均が850.56MB/s、Average access timeの平均が36μsを記録している。
余裕で10GB/sを超えるシーケンシャルアクセス速度に加え、実アプリケーションや、ゲーム環境におけるストレージパフォーマンスも、ランダム性能などの、最適化が済んでいないエンジニアリングサンプルとしては、十分優秀なスコアを出している。最適化された製品版における、さらなるパフォーマンスをアップに期待したい。