エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1281
2023.04.28 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
続いては、実際のゲームプレイ時に近い環境で負荷をかけるため、長時間のループ実行に対応した「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストを動作させる。グラフィックス設定を「最高品質」、解像度を3,840×2,160ドットにセットし、これまで同様に30分間連続で動作させている。
なおベンチマークテスト動作時の最大消費電力は、ここまでの検証で最も小さい420W。システム負荷率は42%で、最高効率に近い環境と言える。
頻繁にロードを挟むテストとあって、グラフの変動はなかなかに忙しい。しかし実際に変動幅をみてみると、最大の12VHPWRでもようやく1%程度というわずかな下振れに留まっている。ATX 3.0規格の許容範囲と比べても圧倒的なマージンを備えており、厳格な電圧レギュレーションが設定されているであろうことがうかがえる。
次はゲーム系ベンチマークテストの中でも、長時間のループ実行に対応しつつより高負荷な「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」の公式ベンチマークを動作させてみる。グラフィックス設定は「高品質」をベースに最も負荷がかかるように項目を選択し、解像度は3,840×2,160ドットにセット。これまで同様に30分間に達するまで自動ループで実行している。
テスト動作時の消費電力は最大563W。システム負荷率は、最も変換効率の良い50%をやや超える程度であり、重めのゲームでもロスの少ない環境で動作していた。
「FFXIV」より負荷の大きなテストとあって、最も変動の大きな12VHPWRは「OCCT」時に迫る11.84Vまで低下した。しかし規格上で許容された7%の下振れには遠く及ばず、わずか1.4%未満。しかもベンチマークを実行して大きな負荷がかかっている最中は、ほとんど上下の変動もなく一定の出力を維持できている。不規則な負荷がかかるゲームプレイ時においても、常に安定した動作が可能だろう。